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私の好きな漢字と漢検 vol.14(前編)学業も!アイドル活動も!強い意志が未来を拓くカギ 鈴木愛理さん

 人気アイドルグループ「℃-ute(キュート)」の元メンバーで、2017年の解散以降はソロアーティストとして幅広く活躍している鈴木愛理さん。かつて多忙なアイドル生活を送りながら、寝る時間も惜しんで受験勉強に励み、みごと志望校に合格。学業も仕事も妥協することなく、ポジティブに挑んできた鈴木さんに、学業とアイドル活動を両立できた理由をお聞きしました。

鈴木 愛理(すずきあいり)さん 1994年千葉県出身。慶應義塾大学・環境情報学部卒業。8歳で「ハロー!プロジェクト・キッズオーディション」に合格し、3年後にアイドルグループ「℃-ute(キュート)」でデビュー。「アイドルが憧れるアイドル」として幅広い世代に人気を博す。女優やモデルとしても活躍。現在は、ソロアーティストとして音楽活動を続けながら、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2018」や、「関西コレクション」「東京ガールズコレクション」出演など、幅広く活動中。

三年先を見据えて“今”やるべきことを

 私はもともとアイドルを目指していたわけでなく、純粋に「ステージに立って、歌って踊りたい!」という思いで、幼少の頃からタレント事務所が運営するミュージックスクールに通っていました。スクールを卒業する際、たまたま受けた『ハロー!プロジェクト・キッズオーディション』で、なんと合格。それが私の人生の転機になりました。
 小学校に通いながら放課後は仕事をし、中学校、高校へと進学。芸能活動を始める前から両親と大学に進学する約束をしていたこともあり、全日制の高校を選択しました。学校が終わると急いで仕事場へ向かう日々は大変でしたが、勉強や部活に励む同級生の姿や、私と同じく芸能活動に励む友達を見ていたら、自然と負けん気が湧いて頑張れました。放課後にどこかに出かけたり、テスト終わりの解放感を味わったりした経験は、親近感を抱いてもらえるような歌詞を書くうえで活かすことができました。
 振り返ってみると、大学を卒業するまでの間、学業とアイドルの仕事を両立する生活でした。どんなに多忙でもやり遂げられたのは、我が家の家訓「三年の法則」のおかげだと思います。これは、今の努力は三年先に実を結ぶ、つまり、今の自分は三年前の自分がつくったものだという考え方です。この家訓があったから、いつも三年先を見据えた行動を心掛けるようになりました。学業と仕事を両立することは大変でしたが、苦に感じることはありませんでした。分刻みの多忙なスケジュールをこなしたからこそ今の自分がいると思います。学業もアイドル活動も全力で頑張っていた当時の自分を褒めてあげたいです(笑)。

工夫と楽しむ心で乗り越えた受験生時代

 学校の勉強は得意というわけではないですが、モノづくりのように感じていて、作り上げる達成感がすごく好きでした。数式を立てて明快に答えを導けたときの気持ちよさや、歴史の流れをきれいにまとめられた満足感とか。授業中もただノートをとるのではなく、先生が強調した文言は赤ペンで書いて、後からシートで隠せるようにするなどして、自分専用の問題集を作っていました。そうすると、試験前にノートを整理する必要がなくなり、先生の話を聞き逃さないよう意識付けられるんです。学業とアイドル活動を両立するために、時間がない中でもいろいろな工夫をしていましたね。
 塾通いを始めたのは、高校2年生から。仕事を終えた夜10時頃に塾へ行き、深夜2時頃まで勉強して帰宅し、朝5時に起きて学校に行く生活でした。テレビ電話でも授業が受けられる塾だったので、写真集の撮影で地方に行ったときも撮影後にホテルのパソコンで授業を受けたり、ライブ終わりは打ち上げに参加せず、自分だけホテルに戻って受講したりしていました。どれだけ眠くても、「苦難に打ち克つ自分ってカッコいいかも」と自己満足していた部分もありました。今は、もうあんな過酷なことはできないです(笑)。
 おかげで無事に合格できましたが、それは私だけの力ではなく、まわりの方の協力のおかげでもありました。送迎や食事、健康面などいつもそばで支えてくれた母、スケジュール調整や受験準備の手伝いをしてくれた当時のマネージャーさん、大学選びなどで親身にサポートしてくださった塾の先生にはとても感謝しています。後で分かったことですが、塾の先生は病気通院中にもかかわらず面接試験の指導をしてくださいました。お世話になった方々のためにも、絶対に合格しようと強い気持ちで受験に挑みましたね。そして入学後は、留年することなく、4年間でちゃんと卒業しようと決意しました。

「愛理流!楽しい暗記術」

暗記はダンスや歌詞を覚えるのと同じ感覚でしていました。これは、あくまでも短期的な記憶術になってしまうと思いますが、身体の動きや音のリズムをつけて英単語や語句を覚えるという方法。例えば、「古バビロニア王国」「唯一神アッラー」などの語句をあえて変な言い方にすることで印象が強くなります(もともとは世界史の授業での先生の個性的なイントネーションがきっかけでした)。ぜひ、やってみて!

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