- 石川 雅美
- 普及企画部 普及促進課
直感的な相性の良さを感じて入職し、
未開のエリア・チャネルを開拓。
就活では出版社や資格会社、金融系などを見ていましたが、当協会に決めたのは、「説明会でビビッと来た」のが理由です。語彙力の豊かさとコミュニケーション力の関係について考える機会が多かったこともあり、当協会の「日本語は学力の基礎」という考えに心から納得を覚えました。
入職後は京都で約2年間、漢検・文章検の提案営業を担当。初めてづくしで半年ほどは不安ばかりでしたが、ひとり立ちの際に活動の振り返りをしたことが良いきっかけになり、徐々に実施団体を増やすことができ契約が取れるようになりました。2年目には目に見えて成果が出始め、協会内でも実績がなかったエリアで実施団体を初受注を獲得。「学童に訴求する」という新しい販売チャネルも見つけられ、他エリアへも展開できました。先輩たちの知見あっての成果ですが、良い事例が作れたかと自負しています。
一方で、初めての後輩指導では大きな壁もありました。懸命に教えているつもりでしたが、中々理解してもらえず、関係が悪化。弱音を吐露した際、先輩からいただいた「すぐに無理だと言わず、少しでもできるようするにはどうすべきかを考えてみよう」という助言は、今でも大事な教訓になっています。
「共感していただける喜び」を胸に、
現場を反映した資料づくりに注力。
私が一番やりがいを感じるのは、顧客に喜んでいただけたときです。最初にそれを実感したのは、新人研修で訪れた千葉の学校でのことでした。話が弾み、導入を即決くださったのですが、漢検の内容や私の話に共感していただけたことがとても嬉しかったです。さらに、目の前の先生の先にいる子どもたちに学びの機会を提供できることも誇らしく思いました。気持ちが後向きになっていた時期でしたが「営業の売上は、買い手が売り手のメッセージに共感してくれた証」という気付きを得られた、貴重な成長機会になりました。
訪問活動の際、「こういう営業ツールがあれば」と思う場面が少なからずあり、3年目からは、営業資材の企画・製作を行う部署へ。無償教材やパンフレット、HPなどの製作を幅広く手がけました。営業時代に培った「顧客視点」は非常に役立ち、常に現場の皆さんの声を念頭に置いて考えていましたね。企画・製作から、それを活用した営業まで一連の業務を経験したことで、「仕事の目的と手段」を人に説明できるレベルまで明確に理解できるようにもなりました。視点を高く持てるようになり、「目の前の仕事が、協会の理念や部の目標のどこに基づいているのか」を意識できるようになった点は、自分なりに成長だと感じています。
「漢検を通じて、生活を豊かにしたい」
そのための新たな手段も検討中。
4年目になる今年は東京に異動し、販促の企画・製作を担当しています。直近では、漢検の受検案内パンフレットを大幅改訂。単なる受検の概要説明ではなく、「どうして漢字を勉強するのか」「日本語が役立つ理由」などを記載し、受検をまだ考えていない方にも読んでもらえる内容を目指しました。無償の教材なども手がけていますが、「公益活動としてできる限り」を考えながら改良に努めています。「子どもたちの楽しい学びをサポートしたい」という前提のもと、より使いやすく、有益なものを作っていきたいですね。
今後の目標は、漢検に合格した次の段階(語彙の活用)を考えた働きかけを行っていくこと。外国語系検定の場合は、「日常会話ができる」「留学や旅行に役立つ」など成果が実感しやすいですが、母国語である日本語・漢字はそうした手応えを得られにくい傾向があります。「日本語・漢字も実はできていない部分があるかも」と自覚できれば、成果や手応えを実感できるのでは…といった仮説のもと検討を重ねています。テストのための漢字ではなく、「漢検で日本語・漢字を取得したことによって、生活が豊かになった」と実感できる場面も積極的に提供していきたいですね。教材だけでなく、イベントやネット上のコンテンツといった手段も考えています。
変わらないもの、変えていくもの
入職して変わったのは、新しいことにチャレンジする姿勢。変えていくべきだと思うのは、失敗への意識でしょうか。1年目に経験した不調や不安は、「“できる自分”しか受け入れられなかったこと」が原因でした。仕事は勉強と違って、毎日がぶっつけ本番ですし、失敗やできないことに直面するのも日常茶飯事。皆さんもぜひ“できない自分”も許容しながら素直にチャレンジし、いつの間にか“できる自分”になっている楽しさを実感してほしいなと思います。
オフショット
同期とはとても仲が良く、休日もよく遊んでいます。何かあれば必ず話を聞いてもらっており、本当に有難い存在です。同期は一生に一度のタイミングでしか作れない関係ですし、「趣味嗜好もバックグラウンドも違う人たちが、同じ理念のもとに集っている」という関係性は、とても面白いなと感じています。
自分を表す漢字
社会人になってから、ありがたいことに「何でもバランス良く平均以上できるね」と褒めていただく機会が多くあります。反面、どれも平均で突出した能力がないという自覚もあります。社会で活躍する人には様々なタイプがありますが、私が突出した能力で活躍するタイプではないとすれば、どのスキルも等しく高めていき、能力の多角形を全体的に大きくしていきたい。そうした意気込みを込めて、この字を選びました。
1日のスケジュール
- 8:50
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出勤
出勤後は、メールチェック・業務整理を行います。
- 10:30
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他課との打ち合わせ
資材製作のためのミーティング。課外のさまざまな方の協力が欠かせません。
- 13:00
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協力会社さんと
打ち合わせ協会内ですり合わせたことを、外部の協力会社さんへ共有。描いたイメージを形にするために、何度も綿密に打ち合わせを行います。
- 15:00
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課内会議
新しい資材を作るにあたってのペルソナ(顧客像)や誌面構成、各自の進捗状況などについて話し合います。
- 16:00
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資材の製作企画・
校正企画段階の資材についての検討や、製作中の資材の校正を行います。
- 18:30
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退勤
※所属部署や仕事内容は取材当時のものです