- 1975年
第1回日本漢字能力検定実施 - 漢字を通じて日本語の奥深さを伝えるとともに、漢字を正しく運用する力を育み、養い、確認できる検定として1975年から実施し、現在では年間約200万人の方が受検されている国内最大規模の検定のひとつです。
近年、日本語の語彙の中心である「漢字」を運用する力が改めて重要視されており、教育や企業の現場で今注目を集めている検定です。
漢字は年齢に関係なく身近な学習対象であるため、3歳から102歳という幅広い年齢層の方が漢検に挑戦しています。
2002年に開始した「漢検CBT」(Computer Based Testing)では、記述問題にも対応可能なタブレット式を採用しており、通常の検定日に限定されずに都合の良い日を選んで受検できるようになりました。
- 1995年
「今年の漢字」開始 -
漢字の素晴らしさや、奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始めた「今年の漢字」は、年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集しています。そして、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫により発表しています。一年を振り返り選ばれた漢字一字からは、さまざまな出来事を回想することができ、「今年の漢字」は、年末の風物詩の一つとして人々に愛される行事となっています。
- 2010年
機関誌「漢検ジャーナル」創刊 -
日本語・漢字の面白さや学習の大切さを啓発するため、2010年より機関誌「漢検ジャーナル」を発行しています。様々な層の方に楽しんでいただけるよう、スポーツ選手、俳優、お笑い芸人など様々なジャンルの著名人にインタビューをしています。内容はもちろん日本語・漢字に関する特集を中心に構成しており、漢検に関する中綴じ付録もあります。学校などを通じて学習者や保護者に配布しているほか、一般の方々にも広く配布しています。バックナンバーは下記からご覧いただけます。
- 2013年
「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」開始 -
“家族や恋人、友人や恩人、そして自分自身にあてて・・・日頃は言えない素直な気持ちを漢字一字に託して贈ってみよう。”
このような趣旨で本コンテストを2013年に初めて開催しました。
以来毎年、全国から素敵な作品が数多く寄せられています。
“誰かに贈る漢字を選ぶ”その時間は、自分自身や周囲の人々を見つめ直し、自身の素直な気持ちと向き合うことにつながります。
時には笑ってしまうような面白いエピソードも見られます。そうして贈ったり、贈られたりした「漢字一字」は、かけがえのないものとして心に刻まれています。
- 2014年
「漢字検定・漢検漢字トレーニング」アプリ配信開始 -
漢字変換機能のあるパソコンや携帯電話などが普及し、文字を手書きする機会が減ったことが影響し漢字離れが進んでいる若い世代にも気軽に楽しんでいただけるようにと、アプリの配信を開始しました。漢字検定はもちろん、学校のテスト勉強や、脳トレにも役立つと評判のアプリです。
- 2015年
「漢字ペディア」開始 -
「漢字ペディア」は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が運営する漢字・日本語検索サイトです。広く漢字や日本語への興味関心を高めてもらうことを目的として開設しました。インターネット社会である現代に、より多くの方に簡便に漢字の知識を深めていただける手法として試みたものです。
一般的な社会生活、言語生活で必要な漢字や言葉をはじめ、漢語だけでなく和語やことわざ、慣用句なども調べることができます。協会書籍『漢検 漢字辞典』を元に製作していますが、2019年4月より『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)の内容の一部を新たに搭載し、漢字の「なりたち」を調べることができるようになりました。常に改良を加えながら変化し続けています。
- 2015年
「いちまる」誕生 -
漢検公式キャラクター“いちまる”を通じて、漢字の持つぬくもりや楽しさをお届けします。
漢字のおもしろさと奥深さを子どもたちに伝えたいという想いから2015年に「いちまるとはじめよう わくわく漢検」を発売し、2017年には待望の絵本「漢検の絵本 いちまるとふしぎな手」を発売しました。また、2018年よりいちまるラインスタンプも配信しました。
- 2016年
漢字・日本語キュレーションサイト「漢字カフェ」開始 -
「漢字カフェ」は、漢字・日本語に関する記事を集めたウェブサイトです。漢字や日本語の知識を深める学びのコツ、ビジネス、子育てなど幅広いコンテンツの記事や、漢字・日本語に関わるイベントなどを掲載しています。移動時間などの合間を使って、カフェでお気に入りの本や雑誌を読むような感覚で、漢字・日本語の世界を気軽に楽しめます。
- 2016年
「漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)」開館 -
「漢検 漢字博物館・図書館」は、京都・祇園に開館した日本初の漢字ミュージアム。ただ漢字を見るだけでなく、触れる・学ぶ・楽しむ展示を通して、いくつもの驚きや発見を生み出す体験型ミュージアムです。
日本の漢字文化を国内はもとより世界へ広く発信し、「漢字って面白い」と思える子どもや大人がたくさん増えるよう、これからの未来に繋がる知的“かんじ”好奇心をお届けしています。
- 2016年
漢字文化研究所設立 -
学校の先生方の漢字・日本語(国語)教育の実践的な研究活動や学会・研究会等の研究活動を支援したり、将来一層の発展が期待される若い世代による優れた研究を奨励し、功績をたたえ社会に公表したりするための「漢検漢字文化研究奨励賞」の表彰を行っています。受賞論文を当協会が論文集にまとめ、さらなる漢字研究の発展に貢献しています。
また、漢検 漢字博物館・図書館の展示企画に資する調査研究も行っています。
- 2017年
リアル脱出ゲーム×漢検 -
日本語・漢字の普及啓発活動の中で、学校の先生方や、その他教育に携わる方々から「児童生徒たちが漢字を楽しく学ぶために、限られた授業時間内でできることはないだろうか」というお声から、子どもたちの学習意欲を引き出せる教育支援ツールを開発しました。子ども達に漢字学習に興味を持っていただくきっかけ作りにも力を入れています。
- 2017年
京都大学×漢検 研究プロジェクト -
京都大学と2つのプロジェクトを立ち上げました。急速に少子高齢化が進む日本では、「健康寿命」が課題となっており、認知症予防もそのひとつです。まず『ライフサイクルにおける漢字神経ネットワークの学際研究』では、脳神経基盤の解明を行い、「認知予備能」と、漢字能力や漢字学習との関係を明らかにします。また、当協会は累計受検者数4,000万人を超えるデータ、学習ノウハウなどを蓄積しており、それらを社会へ有益な情報として還元したいとの思いがありました。『人工知能(AI)による漢字・日本語学習研究』では、科学的に解析し、研究成果を社会に向けて発信していきます。両研究はプロジェクトページで公開しています。