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企業・教育機関
壁を乗り越え自分の夢に向かって進み続けてほしい
キャリアセンター長
当校は、語学の学習だけでなく、それぞれの言語を生み出した各国の文化を深く理解することを大きな目標としています。在籍している約200名の学生のうち約6割が中国や韓国、台湾、ベトナムなどアジアを中心とした国々からの留学生です。異文化理解のために、彼ら留学生と日本人学生との交流も積極的に行っています。
私が担当するビジネス系のコースでは、日本語能力が比較的高い留学生が日本人学生と同じクラス内で学んでいます。授業中にはよく、自分たちの国々の文化や習慣などについて紹介してもらっていて、留学生だけでなく、日本人学生にもいい刺激になっています。
留学生の多くは日本国内で就職し、今後も日本に住み続けたいと希望しています。そのためには、ビジネス関連の資格のほか、日本特有の商習慣やビジネスマナー、ビジネス日本語を習得する必要があります。とくに、実際のビジネスシーンで求められるビジネス日本語能力は近年、就職活動において重要性を増しています。私は学生たちの進路指導も担当していますが、企業からの求人票を見ていると、日本語能力試験(JLPT)だけでなく、BJTの一定以上のスコアを条件に明記するケースが増えてきています。
外国人材の採用も狭き門になっています。N1、N2は当たり前で、BJTで高いランクやスコアを獲得していないと他の就職希望者と差をつけるのが難しくなっています。その意味でも、BJTは留学生にとって集大成だととらえています。当校では、BJTの団体受験制度を活用し、留学生に受験を推奨しています。
当校で学んだ留学生には、自立した社会人として、就職した企業などで活躍し、充実感と達成感を味わってほしいと願っています。もちろん、社会に出れば壁にぶつかることもあります。それを乗り越えて、自分の夢に向かって進み続けてほしいと思います。そのためにも、ビジネス日本語を含めた様々な学びを継続してほしいと望んでいます。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。