サンプル問題 第2部 聴読解部門
状況把握問題 セクション1
このセクションでは、音声を聴きながら、写真を見て答えてください。
質問をよく聴いて、1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
※サンプル問題は、実際の試験とは画面構成や操作方法が異なります。
資料聴読解問題 セクション2
このセクションでは、音声を聴きながら、資料を見て答えてください。
質問をよく聴いて、1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
総合聴読解問題 セクション3
このセクションでは、音声を聴きながら、資料を見て答えてください。
質問をよく聴いて、1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
男の人と女の人が、プログラムの変更について、話しています。招待したお客の挨拶は、プログラムのどこになりますか。
ある経済セミナーでゲーム関連企業の決算内容について説明しています。表の中で、ゲーム機器の会社、ヤマトの決算内容を表わしているのはどれですか。
男の人と女の人が、電話で話しています。女の人は、このあと、どのボタンをクリックしますか。
営業担当者は、見積書のどの項目を変更しますか。
スーパーの店長と店員が、特売品のコーナーに貼るポスターのデザインについて、話しています。女の人は、どれにしようと言っていますか。
【このセクションでのポイント】
グラフや表を見て答える問題は、短い時間でグラフや表の意味を読み取らなければなりません。できれば、前の問題が終わってからこの問題の質問が流れる前の時間に、グラフや表のタイトルを読み、そしてどのような特徴があるかを考えて、ある程度質問の内容を予想しておくといいでしょう。
【解答】
余暇の時間が増加する
【解説】
グラフのタイトルは「ある国の生涯労働時間(定年退職するまでに労働する時間)」です。グラフの内容を見ると、20年前と現在、そして20年後の予想という3つの項目があり、それぞれに睡眠、労働、余暇(睡眠・労働以外の自由な時間)で構成されています。このようなグラフの情報をなるべく早く読み取ることが大切です。
そして、質問は「将来はどのように予想していますか」ですから、3つの項目のうち、20年後に注目してみましょう。現在と比べると、睡眠はやや増加、労働は減少、余暇は増加、生涯時間も増加しているのがわかります。これらの中で合う選択肢は、「3.余暇の時間が増加する」となります。
【このセクションでのポイント】
グラフや表を見て答える問題は、短い時間でグラフや表の意味を読み取る必要があります。
【解答】
印刷会社
【解説】
この問題は、「次の広告は、どんな企業が出したものですか」という質問に答えます。まず、たてに大きく書かれた「激安DM」ということばに注目します。DMは、ダイレクト・メールの略で商品の宣伝などの印刷物のことです。また、太い字で書かれた2ツ折(紙を二つに折ったもの)、ペラ(一枚の紙)、封書(手紙)、ハガキは、ダイレクト・メールの形式です。さらに、雑誌、求人誌(社員やアルバイト、パートなどの募集情報の雑誌)と書いてあることから、さまざまな形式や目的に応じて印刷ができるとこの広告は知らせています。さらに、「激安」「何でも良質」「色々ご相談ください」ということばから、雑誌を発行する「1.雑誌社」、郵便物の配達のサービスなどを行う「2.郵便局」、電話通信サービスを行っている「4.電話会社」でなく、ダイレクト・メールや雑誌などの印刷物を製作する「3.印刷会社」の広告だということがわかります。
【このセクションでのポイント】
今回のような盗み聞きの問題は、登場人物の発言から、内容を推測しなければなりません。複数の情報を総合して、背景を推測する問題です。
【解答】
クレーム処理について
【解説】
この問題は、3人の社員の会話を聞いて、「どんな問題について、話し合っていますか」という質問に答えます。「すごい剣幕で電話、よこしてきたんだよ」「契約、打ち切るとまで言ってたんだ」と話していることから、何か問題が起こり、それについて取引先の担当者から電話でかなり強い調子で苦情を言われたことが分かります。そして、男性社員が「品質管理が徹底してなかったのかなあ」と、問題の原因について話していますが、さらに、「とにかく、先方にはきっちり謝っておくしかない」と話していることから、まず取引先に謝った上で、問題を処理しようと考えていることが分かります。よって、3人が話し合っているのは、品質管理や電話のマナーや契約の内容ではなく「クレーム処理について」で、2が正解です。
【このセクションでのポイント】
文書などを見ながら答える問題では、まずは質問をよく聞いてこの文書を誰がどのような状況で見ているのか、ということを把握することが大切です。
【解答】
【解説】
会話を聞いて、「招待したお客のあいさつはプログラムのどこになりますか」という質問に答えます。このとき、「招待したお客」がプログラムのどの人かを確認しましょう。会社名がある場合や、名前の後に~氏と書かれている場合は、社内の人ではなく社外の人、つまりここでは招待客です。招待客は3人いるということになります。二人の会話から、3人の招待客のうち、ベルトン社の社長のあいさつの予定時間を変更するということを聞き取ります。どの順番がいいかと話し合っていますが、男性の「お二人の講演が終わった後にしますか。」という発話から、プログラムにある二つの講演の後、つまり選択肢3の部分にベルトン社の社長のあいさつを入れる、ということになります。
【このセクションでのポイント】
文書などを見ながら答える問題では、まずは質問をよく聞いてこの文書を誰がどのような状況で見ているのか、ということを把握することが大切です。
【解答】
【解説】
会話を聞いて「ゲーム機器の会社、ヤマトの決算内容を表しているのはどれですか」という質問に答えます。まず、この表が何を表しているか確認しましょう。4社の売上高と経常利益及びそれぞれの対前年同期比増減率が( )内に示されています。▼がマイナスを表しますので、経常利益に▼が付いていると赤字ということになります。さて、「サガを除き、各社とも売上高では前年同期比、プラスとなりました」と言っていますので、②のB社がサガということになり、したがって答えは、①A社③C社④D社の中にあることになります。「ヤマトは、経常損益は前年同期比プラスとなったものの、結局、赤字決算となりました」と述べられています。赤字ということは、経常利益マイナスですから①A社か③C社で、そのうち前年同期比プラスは、C社です。答えは、③ということになります。
【このセクションでのポイント】
文書などを見ながら答える問題では、まずは質問をよく聞いてこの文書を誰がどのような状況で見ているのか、ということを把握することが大切です。
【解答】
(転送ボタン)
【解説】
この問題は、会話を聞いて「女の人がこのあと、どのボタンをクリックしますか」という質問に答えます。男の人と女の人が電話で話していますが、男の人が「今、新宿営業所なんだけど」と言っていることから、外出先から会社の自分が所属している営業課に電話をしていることがわかります。まず、エム電器から電子メールが届いているかを確かめ、そのエム電器からのメールを自分の携帯電話に転送するように女の人に頼んでいます。
「転送」というのは、送られてきたものを他のところへ送るという意味です。男の人は「右から2番目のボタンを押すと、転送できるから、僕の携帯に転送して」と、パソコンで転送する操作を教えています。それに対し、女の人は「携帯電話に転送できるんですか。右から2番目ですね」と確認しています。したがって、女の人は、問題用紙の図の①から④のボタンの中から、右から2番目の「転送」と書かれた③のボタンをクリックすることになります。
①の「新規」は新しくメールを作成する時に、②の「返信」は届いたメールに返事を送る時に、④の「印刷」は届いたメールや作成したメールを紙に印刷する時にクリックするボタンです。よって、正しい答えは「3」です。
【このセクションでのポイント】
文書などを見ながら答える問題では、まずは質問をよく聞いてこの文書を誰がどのような状況で見ているのか、ということを把握することが大切です。
【解答】
(支払条件)
【解説】
会話を聞いて「営業担当者は、見積書のどの項目を変更しますか」という質問に答えます。取引先の要望に対し、営業担当者がどう対応するかがポイントです。見積書には、①納期 ②引渡条件 ③支払条件 ④総額が表示されています。取引先は、「条件のところが問題になりまして」と言っていますので、答えは②か③だと推測できます。工場渡しについて、取引先は「それはいいんですが、支払条件がちょっと」と言っていますので、支払条件で何か要望があることが分かります。相手の値引き(安くしてほしい)要求に対して、営業担当者は、それは無理だということで、そのかわりとして、契約時の(支払)割合を軽減するという提案をし、「あ、そうですか」と、同意を得ました。したがって、変更する項目は、「③支払条件」です。なお、契約時の支払割合を減らすということは、前払いの金額が減りますので、相手にとって、支払条件が有利になります。
【このセクションでのポイント】
文書などを見ながら答える問題では、まずは質問をよく聞いてこの文書を誰がどのような状況で見ているのか、ということを把握することが大切です。
【解答】
【解説】
会話を聞いて、「女の人は、どれにしようと言っていますか」という質問に答えます。特売品のコーナーに貼るポスターのデザインについて女の人(店員)が男の人(店長)にどのような提案をするかを聞き取る必要があります。男の人が、候補が4つあると言いました。ここで問題用紙の4つのデザインを確認しましょう。女の人は、イラストの入っているほうが目を引く(注意を向けさせる)と言っています。4つのうちイラストのあるのは、2と3です。女の人は2「「超特価」は平凡すぎる」と否定的です。また、男の人の4「「人気爆発」もインパクトがある」という提案に対しても、「食品に「人気爆発」っていうのも…」と否定的です。次に男の人が「じゃ、これは?…あ、イラストがないか」と言っていますので、イラストのない「1.目玉商品」でもありません。残るのは3です。女の人は、「主婦は「限定」という言葉にひかれる(関心がある)」「お客さんのほとんどが女性だから」と提案し、男の人は、弱い感じがするがと思いつつも「これにするか」と受け入れました。したがって答えは、「3.限定奉仕品」です。「奉仕品」とは、特別に安く売る品物です。