サンプル問題 第1部 聴解部門
場面把握問題 セクション1
このセクションでは、写真を見て答えてください。4つの選択肢を読み上げます。
写真の内容を表している文は、どれですか。1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
※サンプル問題は、実際の試験とは画面構成や操作方法が異なります。
- ふたりの人が、契約書にサインをしています。
- ふたりの人が、名刺交換をしています。
- ふたりの人が、契約書の交換をしています。
- ふたりの人が、贈り物の交換をしています。
- パソコンを見ながら、話しています。
- 本を見ながら、話しています。
- 手帳を見ながら、話しています。
- 名刺を見ながら、話しています。
発言聴解問題 セクション2
このセクションでは、音声を聴きながら、写真を見て答えてください。質問のあと、4つの選択肢を読み上げます。
1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
※サンプル問題は、実際の試験とは画面構成や操作方法が異なります。
この写真は、取引先の社長にはじめて面会している場面です。 黒いスーツの社員は、社長にどのようにあいさつしますか。
- はじめてだね。
- はじめて会いますね。
- はじめてお会いになります。
- はじめてお目にかかります。
この写真は、商品のプレゼンテーションをしている場面です。 この社員は商品をどのように紹介しますか。
- こちらの商品は、御社のご期待に沿えると思います。
- こちらの商品は、この会社のご期待に沿えると思います。
- こちらの商品は、あなたのご期待に沿えると思います。
- こちらの商品は、おたくのご期待に沿えると思います。
総合聴解問題 セクション3
このセクションでは、イラストを見ながら、音声を聴いて答えてください。
イラストは、場面を表しています。
質問のあと、4つの選択肢を読み上げます。
1、2、3、4の中から最もよいものを1つ選んでください。
※サンプル問題は、実際の試験とは画面構成や操作方法が異なります。
社内で部長と課長が話しています。
この会社は役員の体制をどうすることにしましたか。
- 監査役を外から入れ、取締役を削減する。
- 監査役を外から入れず、取締役を削減する。
- 監査役を外から入れ、取締役は削減しない。
- 監査役を外から入れず、取締役は削減しない。
男の人が、インタビューに答えています。
男の人は、地域の取引先の信用を得るには、どうしたらよいと言っていますか。
- 地域性を超えた取引をする。
- 情報の交換を早くする。
- 景気のいい企業だけと連絡をとる 。
- 業績の悪いところともつき合う。
男の人と女の人が、見本市の会場で話しています。 女の人は、何を心配していますか。
- 陳列の準備が間に合うかどうか
- 運送会社の車が事故にあったかどうか
- 事故処理が終わったかどうか
- 見本市が中止になるかどうか
【このセクションでのポイント】
写真は、あるビジネスの場面を表しています。場面を把握し、その説明としてどんな描写が適切かを聞き、判断することが大切です。
【解答】
ふたりの人が、名刺交換をしています。
【解説】
この写真は、二人の男性が立って挨拶を交わし、何かを交換している場面です。二人が手にしているのが小さい紙であることから、商品やサービスの売買や取引の時に交わす書類である契約書や贈り物のような品物ではなく、名刺だとわかります。ビジネスでは、初対面の人とはお互いに名刺を交換して挨拶をします。名刺を交換する時はたいてい立って行い、両手で相手の名刺を受取ります。そして、名刺を受け取ったら、名刺に書いてある名前、会社名、部署名、役職名などを確認します。写真の二人も受け取った名刺を見て確認しています。したがって、「2.ふたりの人が、名刺交換をしています。」が正しい答えです。
【このセクションでのポイント】
写真は、あるビジネスの場面を表しています。場面を把握し、その説明としてどんな描写が適切かを聞き、判断することが大切です。
【解答】
パソコンを見ながら、話しています。
【解説】
この写真は、二人の人が何かを見ながら話している場面です。女の人が指をさしているのは何かの画面で、男の人の手元に注目するとたくさんのキーが並んだキーボードを操作していることがわかります。二人が見ているのは、本や手帳や名刺といった紙でできたものではなく、画面(ディスプレー)とキーボードからなる機械、パーソナル・コンピューターです。「パソコン」は、「パーソナル・コンピューター」を略した呼び方で、よく使われます。したがって、「1.パソコンを見ながら、話しています。」が正しい答えです。
【このセクションでのポイント】
写真は、あるビジネスの場面を表しています。まずは質問をよく聞いて、どのような場面で、写真に写っているどの人が発言する表現を聞くのかをしっかり把握することが大切です。
【解答】
はじめてお目にかかります
【解説】
この写真にうつっているのは、「取引先の社長とはじめて面会している場面」です。あなたは、取引先の社長にあいさつをする社員の立場でこの問題に答えます。ここで注意したいのは、あいさつをする相手が、①取引先の人、つまり他の会社の人だということ、②社長、つまり自分より立場が上の人だということです。この2つの点に注意して聴いてみると、「1.はじめてだね」や「2.はじめて会いますね」では丁寧さが欠け、相手に失礼であることがわかるでしょう。
では、「3.はじめてお会いになります」と「4.はじめてお目にかかります」はどうでしょうか。3の「お会いになる」という敬語表現は、相手や相手の行動に対して敬意を表す尊敬語の表現です。4の「お目にかかります」は,自分や自分の行動を低くして相手に敬意を表す謙譲語です。この場面で、「会う」という動作は自分の行動を言っていますから,正解は、「4.はじめてお目にかかります」となります。
【このセクションでのポイント】
写真は、あるビジネスの場面を表しています。場面を把握し、その表現が適切かを聞き、判断することが大切です。
【解答】
こちらの商品は、御社のご期待に沿えると思います。
【解説】
この写真は、男の人が自社商品の紹介のプレゼンテーションをしている場面です。
この男性社員は、その商品が相手の会社の期待通りの物であると紹介しています。その時、相手の会社に対しては敬意を払い「御社」と言います。「この会社」という言い方は、失礼にあたります。「あなた」は目下の人や親しい間柄の人に向かって言うか、妻が夫を呼ぶ時に使われ、目上の人に対して使うと失礼になります。また、「おたく」や「おたくの会社」は、よほど取引や関係があり親しい関係が築かれている場合であれば使われることもありますが、他社に対してプレゼンを行うようなフォーマルな場面ではふさわしくありません。よって、1の「こちらの商品は、御社のご期待に沿えると思います。」が正しい答えです。なお、「御社」に対して自分の会社をへりくだって言う時は「弊社」を使います。
【このセクションでのポイント】
イラストは、会話の場面を表しています。まずは質問をよく聞いて、会話をしている人たちが、同じ会社の人か、それとも社外の人(取引先の人やお客)か、また同じ会社の人の場合は、上司と部下の会話か、同僚同士の会話か、ということをしっかり把握することが大切です。
【解答】
監査役を外から入れ、取締役を削減する
【解説】
会話を聞いて「この会社は役員の体制をどうすることにしましたか」という質問に答えます。「役員の体制」が以前はどうであって、これからどうすることになったか、ということを聞き取る必要があります。まず、一番初めの「いよいよわが社も外から役員を入れることになったんですね」「そう。監査役をね。」という発話から、以前は社内の人ばかりが役員になっていたけれど、これからは監査役(会社の会計や業務の内容が、違法だったり正当に行われていなかったりしないかを監視する役職)は社外から入れることになった、ということがわかります。これが1つめです。
次に、部下の発話にある「数のスリム化」というのがポイントです。スリム化というのは、数を減らす、つまりここでは、取締役の人員を削減する、ということになります。ここまでで、正解は「1.監査役を外から入れ、取締役を削減する」であることがわかります。後半の部分も解答のヒントです。部下が「社員のやる気を削ぐことになる」と言っているのは、以前のように頑張って働いてきた社員だけではなく社外からも役員を採用することになり、さらに数が減らされる、ということに少し不満があるのかもしれません。
【このセクションでのポイント】
イラストは、会話の場面を表しています。まずは質問をよく聞いて、会話をしている人たちが、同じ会社の人か、それとも社外の人(取引先の人やお客)か、また同じ会社の人の場合は、上司と部下の会話か、同僚同士の会話か、ということをしっかり把握することが大切です。
【解答】
業績の悪いところともつき合う。
【解説】
会話を聞いて、「地域の取引先の信用を得るには、どうしたらよいと言っていますか」という質問に答えます。小さな地方銀行がお客様とどのようなつき合いをして信用を得ていくかということがポイントになります。まず、「年末までに主なお客様全員とご挨拶する」と言っていますから、小回りをきかして多くのお客様とつき合う必要があることがわかります。そして、今までに2000人のお客様と会って「気付いたのは同じ地域にある取引先同士は、仲が良く、連絡を密にとっていらっしゃるということですね」と男の人が答えています。これに対して、女の人は、お客様同士の「情報の交換などが速いわけですね」と確認しています。それを受けて、男の人は「景気のいい企業だけを相手にしていると、あの銀行は儲かる相手としかつき合わないという情報が出回って信用を失ってしまう」「地域に密着するには、多少の損は覚悟しても、業績の悪いところともつき合っていく必要がある」と答えています。
これらのセリフこそ、地域の取引先の信用を得るためのつき合い方を述べるものです。つまり、正解は「業績の悪いところともつき合う」です。
【このセクションでのポイント】
イラストは、会話の場面を表しています。まずは質問をよく聞いて、会話をしている人たちが、同じ会社の人か、それとも社外の人(取引先の人やお客)か、また同じ会社の人の場合は、上司と部下の会話か、同僚同士の会話か、ということをしっかり把握することが大切です。
【解答】
宣伝
【解説】
会話を聞いて「女の人は、このあと、何の問題に取り組むことになりましたか」という質問に答えます。女の人と男の人(社外の人)の会話を聞きながら女の人がどのような問題をかかえており、それに対して男の人がどんな提案をしていくかを聞き取る必要があります。まず、女の人が言っているようにバスバブルという商品の売れ行きが低迷していることが問題です。それに対して男性は、商品の見直しを提案しますが、女性は、この商品は、昔から変わらないことがセールスポイントだと言っています。つまり商品の品質は変えたくないということです。次に女性は、商品以外、例えば、価格や販売店の改善はできないかと聞いています。それに対して、男性は、販売価格は他社に比べて安く、販売網も広く出回っていると答えています。従って、価格や流通も問題ではないことが分かります。そうすると「何が足りないのか」という問いかけに対して、男性は、足りないのは若い年齢層へのPRだと言い、イメージを一新する広報活動を提案しました。女の人は、年配の人の愛用者は多いが、若い人に知名度が低いことを認め、その方向でいくことを了承しました。答えは、広報活動つまり「4.宣伝」です。
【このセクションでのポイント】
イラストは、会話の場面を表しています。まずは質問をよく聞いて、会話をしている人たちが、同じ会社の人か、それとも社外の人(取引先の人やお客)か、また同じ会社の人の場合は、上司と部下の会話か、同僚同士の会話か、ということをしっかり把握することが大切です。
【解答】
陳列の準備が間に合うかどうか
【解説】
女の人と男の人の会話を聞いて、「女の人は、何を心配していますか」という質問に答えます。問題の絵の場面から、女の人は、見本市会場のスタッフ(男の人)と話していることが分かります。まず、女の人が男の人に「ブースにものを並べたい(陳列したい)んですけど、荷物はどこですか」と尋ねたのに対し、男の人は、「いくつか荷物届いてない…いつ頃配送されたんですか」と聞いています。女の人が「昨日の夕方届くように送ったんですが…」と答えたのに対し、男の人は「昨日の朝、高速道路で大きな事故があり、丸一日通行止めだった」と、事故が原因で荷物が遅れている可能性があることを示しました。女の人が、「(それじゃあ)今日もまだ、だめなのかしら」と荷物が届かないことを心配したのに対し、男の人は、「事故処理は、昨日の夜遅く終わったみたいですよ」と答えました。女の人は、「明日からの見本市大丈夫かなあ」と荷物が間に合うかどうか心配し、そして「開通してるんだったら、お昼には着くはずよね…」と自分に言い聞かせています。つまり、女の人が心配しているのは、「1.陳列の準備が間に合うかどうか」です。