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企業・教育機関
BJT受験料の補助を通してビジネス日本語の学習を促進しています
国際教育副センター長 准教授
日本では、以前に比べ、留学生の受け入れの形や留学生の目的は大きく変化しています。従来は交換留学生などの受け入れが主でしたが、近年では正規留学生の受け入れが増えました。これに伴い、日本で就職し、日本への定着を目的とする留学生が増えてきています。
本学にも正規留学生が約600名在籍し、昨年は約190名が卒業しました。そのうちの約35%は日本の企業に就職しています。このように、留学生の受け入れの形や留学の目的は、「就職」が強く意識されるようになり、その目的に沿った支援は大学の責任であると考えています。
本学では、チューター制度やKU-Bridgeといった日本人学生との交流を促す場を提供し、多くの情報を掴めるような仕組みを作ることで、日本独特の就職活動に惑わされないように支援しています。
日本語については、学内で必要な日本語(アカデミック日本語)を学ぶだけでなく、就職活動や社会に出た時に必要な日本語(ビジネス日本語)を学ぶ必要があると考え、2016年度からBJTの受験料を半額補助しています。BJTは、ビジネス日本語を勉強したいが何から始めてよいのかわからない留学生に目標を与えるための良いきっかけになると考えています。さらに、BJTは教材としても活用できるところがあると考えており、今後はテストを受験しやすい仕組みだけでなく、テストを通して多くのことを学べるような講義なども作っていくことができればと考えています。
また、本学では留学生向けの企業インターンシップを用意しており、BJTで学んだことを実践し、定着させる場としても活用してもらいたいと思っています。
※写真は、古川智樹様。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。