Voice
企業・教育機関
外国人・日本人ともに国際交流に参加することで、日本社会が活性化する
総合経営学部 国際交流センター
本校は、「知・技・心の調和のとれた人材を育成する」との教育目標のもと、入学から卒業・就職まで学生をしっかりとサポートする面倒見の良い教育を行っています。クラス担任制を導入し、学生一人ひとりにきめ細やかな対応と指導を徹底するとともに、就職に役立つ資格取得を支援しています。
留学生の在籍数は、ベトナムや中国、ネパールなどアジアの国々を中心に約500人です。その8割以上が、本学と提携している国内の日本語学校からの推薦で入学してきます。試験に合格するにはN2レベルの日本語能力が必要ですが、それよりも大切なのは学びたいという意欲です。
日本語科目では、学生一人ひとりのレベルに合わせて丁寧な指導を行っています。1、2年次の必修科目に続き、3年次からは、BJT対策を行う「ビジネス日本語」や日本語能力試験(JLPT)対策を行う「日本語資格演習Ⅰ・Ⅱ(N1・N2)」を選択できます。また、日本語習得のために、アルバイトを通して実践的に日本語を使うことは有益なことですが、そこで「1万円からお預かりします」といった「マニュアル敬語」を覚えてしまうケースが目立ちます。「ビジネス日本語」「上級日本語会話」では、そういった、ともすれば日本人でも間違えてしまうような、難易度の高い実用的な日本語を学びます。
生活面については、国際交流センターや担任がフォローします。例えば、日本での生活になじんでもらおうと、近隣住民との交流会を開催しています。住民の方が講師になり、紙芝居や尺八、水墨画、折り紙といった日本文化を留学生に体験してもらいます。また、大学祭で行うスピーチコンテストでは、留学生と日本人学生でペアを組んでもらいます。留学生の日本語の発音やイントネーションを日本人学生がチェックするので、学生同士がコミュニケーションを通じて仲良くなっていきます。
こうした国際交流では、どれだけ多くの日本人に参加してもらえるかがポイントです。日本人との交流の接点を多く設けることで、留学生はいろいろなことにチャレンジする機会になりますし、留学生も日本人も刺激を受けます。外国人だけでなく、より多くの日本人が国際交流に参加することで、日本社会の活性化につながっていくと思います。
就職活動は1年次からサポートします。就職活動を念頭に、学業以外にもアピールできることを準備するようアドバイスしたり、時間厳守など日本社会の常識を教えたりしています。例年、日本国内での就職を希望する学生の9割近くが内定を獲得し、IT系やホテル、サービス業、貿易関係など幅広い業種で活躍しています。
本学で学んだ留学生には、社会に出てからも自分をしっかりと持ち続けてほしいと思っています。17、18歳の頃から異国の地で頑張り、大学を卒業したという自信・自負を胸に、これからの困難に立ち向かえる強さを持ってほしいと願います。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。