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日本に馴染み、日々学んでいることが就職につながる
人材開発部 参事
私は個人的に留学生の就職支援を行っています。
初めは留学生支援を始めようと思ってスタートしたわけではありませんでした。元々採用を任されていたのですが、弊社では採用できなくても、他の会社に採用してもらうことはできないかと考えていました。そんな時にたまたま、一人の留学生の日本での就職を個人的に支援したことが口コミで広がり、今では様々な大学や団体で講演をさせていただくだけでなく、留学生と直接関係を深めながら支援を行っています。
ただ、支援するとはいっても、私の場合は、大勢を前に話すだけではなく、留学生個人のことを深く理解することを重視しています。こういった取り組みの中で、内定が取れる留学生にはいくつか特徴があることに気づきました。
生活面に関して言えば、日本に馴染んでいることです。普段から日本人と接する機会をもち、日本のことについて日々学ぼうとしている留学生が内定をよく取っていきます。
そういった留学生が少しでも増えるよう、定期的にワンコインパーティーやお花見などを企画し、自然に日本に馴染めるよう、また、留学生の内面を深く知ることができるよう努めています。
日本語に関して言えば、内定を獲得できる学生は、N1で出題されないような語彙を”使う”ことに長けているように感じます。その点、BJTで出題される問題には、文法の間違いはないものの、文脈・関係性を踏まえたうえで語彙の選択をしなければいけないものもあります。つまり、普段どれだけ日本人とのコミュニケーションを取っているのかが如実に表れます。
今後は、就職した後のケアも行っていきたいと考えています。就職した後、彼らには頼れる人が少なく、支援をしている団体も多くはないです。本音で話せる理解者が彼らには必要であり、私は、そんな存在になろうと思っています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。