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日本語が話せるグローバル人財を育てる ― ローカル社員も夢を持って活躍できる環境を ―
代表取締役社長
当社は、非常にドメスティックな会社です。元々の販路は全て国内なので、在籍する日本人社員は英語力などの語学力を前提に採用していません。そうすると、社内のグローバル化を進めるといっても、外国人社員を採用する際には、日本語でコミュニケーションがとれることが大前提になります。
初めて大連の事務処理センターを訪れた時、現地で採用した社員のほとんどが流暢な日本語を話せることに驚きました。彼らがメインで行う仕事は、図面をおこすことなので、高い日本語能力は要求されないからです。そんな彼らを「人財」として捉え、能力に応じて活躍の幅が広がるよう、留学制度や自己啓発など、人事制度を整備することにしました。その制度の一環として、2013年11月からBJTを語学手当の基準として活用しています。日本人のお客さまとやり取りをする場合、日本語能力はもちろんですが、日本のマナーに関する知識も大切だと考えます。
大連事務処理センターで育てたスタッフは、現在、蘇州や無錫など、中国全土のグループ会社で活躍しています。営業リーダーとして活躍しているスタッフもいます。彼らの強みは、図面を描いた経験があるため建築用語をよく理解していることと、日本語ができるため、日本人のお客さまが話す内容もよくわかり、それを中国語に訳すこともできることです。
現在、大和ハウスグループでは約2,200人の外国人スタッフが在籍していますが、国籍に関わらず、世界中で大和ハウスマインドを持った人財が、夢を持って活躍できる環境をつくりたいと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。