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企業・教育機関
日本語を武器にして、会社を動かす社員に
総経理
当社では火力、水力、原子力発電所向けのガスタービン、蒸気タービン部品、熱交換器、鋳鋼品等及び石油コンビナート向けの圧力容器、熱交換器等の製造、販売をしております。輸出比率はおおよそ1/3ですが、海外向けの大半は日本からの受注のため、当然、日本側との窓口の仕事には、ビジネス用の高い日本語能力が必要となります。また、中国国内市場向けの製品であっても、日系企業としてのモノづくり、品質管理を期待して発注いただいており、社員ひとりひとりの管理、技術、技能向上のためにも、親会社である日立の持つ管理、技術、技能を修得するツールとしても、日本語は欠かせません。
そこで当社では、従来から、ビジネスの場で実用的な日本語を学ぶ目標として、BJTを受験させています。もちろん高いスコアを取ることは、目標でありますが、目的は日本語の実務能力の向上です。その点、級別の試験では、一旦最上級に合格したら、再度受験することはないので、継続的学習、ブラッシュアップという意味では、スコア方式は最善とも思います。実際の受験履歴を見ても、過去J1レベルの成績であっても、今回はJ2であったという例もあり、本人も自分のレベルを客観的に見ることができ、日本語能力のブラッシュアップの良い動機づけの機会にもなります。尚、スコアに応じた資格手当による奨励制度も設けていますが、期間(2年間)を限定したものであり、一旦受験し、良いスコアを取ったら、退職まで継続という形ではありません。
当社は今後も現地化を進めていきますが、日本語を通じて日立の理念、企業文化やビジョンを理解し、当社の核となる社員を育てていきたいと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。