Voice
受験者
グローバル企業で必要とされる企業文化や哲学の共有 ビジネス日本語を使って橋渡しをしたい
私はイギリスの大学を卒業後、日本の大学院を経て、2008年にアルプス電気に入社し、海外新卒者向けの2年間のトレーニー制度(IAP研修)に参加しました。
その時は日常会話では流ちょうに日本語を話せましたが、ビジネスで使用される言葉や表現やビジネスメールの書き方等は全く知りませんでした。しかし、このトレーニー制度では実地訓練に加え日本語研修もあって、BJTを受験する機会を与えてくれました。
弊社の日本語研修の授業では、BJTの受験対策のために、模擬試験、ロールプレイ、ビジネスメールを書く練習などをしました。授業でビジネスフレーズなどを練習し、その後は習ったことを仕事の業務の中で実際に使う機会があったので、覚えるのも早くなりました。
BJTの受験を通して、特にビジネスメールを書くことや発表することに自信がつきました。私の部署は人事部だったため、直接社外の顧客に会うことはあまりありませんでしたが、採用活動の中で就職フェアや会社説明会などで優秀な応募者を引きつけるには、丁寧な日本語がとても重要なので、BJT受験の経験がとても役に立ちました。
2年前にドイツに戻り、現在はALPS ELECTRIC EUROPE GMBH(現地法人)で働いているので、ビジネス場面で日本語を使う機会が少なくなりました。しかし、日本人出向者や以前日本で一緒に働いていた同僚と話をして、会社で起こるさまざまな出来事の背景を教えていただいて、それを現地の同僚にも伝えることができるので、役に立つことも沢山あります。
将来は、またいつか日本に戻ってキャリアを積みたいので、その時には、ビジネス日本語力を磨き直すためにももう一度BJTを受験したいと思っています。
世界でビジネスを展開する企業に勤務していて思うことは、グローバルな競争環境下において、全世界的な経営戦略に加えて、グローバルでアルプス電気の企業文化や哲学を共有して一体感を醸成すると同時に、社員のグローバルコンピタンシーの向上が必要だということです。これを通じて、会社全体のグローバルコンピタンシーも強化できると考えています。これからもグローバルな社員間の連携と人脈づくりの強化を通じ、企業文化や哲学の共有化に貢献していきます。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。