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受験者
ビジネス日本語が仕事の幅を広げ、さらなる活躍が可能に
工場長秘書
BJT550点 J1レベル 2008年取得BJT550点 J1レベル 2008年取得
日系メーカーで気付いたビジネス日本語の大切さ
私は天津外国語大学日本語学科を卒業後、日系メーカーの天津パナソニック社に就職しました。入社当初は、専門的な語彙の理解が難しいこともあって、あまり流暢に日本語が話せませんでしたが、その後、経験を積み徐々に日本語で円滑にコミュニケーションがとれるようになり、日本人と中国人との架け橋としての役割を果たすようになりました。
しかし、同時に日本語能力の向上に壁を感じ始めました。日本人社員とのコミュニケーション量が増え、より大事な仕事を任せられるようになり、日本人社員の意図を汲み取ったり日本語でビジネス文書を書いたりすることが難しくなったのです。敬語も適切に使おうと努力しているにもかかわらず、正確に使えていませんでした。日本語は母語ではないので、周囲の日本人社員から誤りを指摘されることはなかったのですが、業務遂行能力を向上させるためには、日本語能力の向上が必須だと判断しました。
ビジネス日本語を勉強して、キャリアアップ
そこで、ビジネス日本語を勉強することを決め、天津翻訳専修学院のBJT受験対策コースに参加しました。そのコースでは、「ビジネスマナー」「日本語ビジネス会話と一般教養」「日本語ビジネス文書」の3つの授業が開講されています。担当の李剛博士(日本で16年の留学・勤務経験があり、BJTでJ1+レベルのスコアを取得した素晴らしい先生方です。)の厳しい指導のもと努力した結果、550点(J1レベル)を取得しました。BJT受験という明確な目標があったので、学習を続けられたと思います。
その後、将来の可能性を広げるため、現在勤務している天津武田薬品株式会社に転職し、工場長の秘書を務めています。現在の職務に就けたのは、ビジネス日本語に習熟し、場面に応じて適切なコミュニケーションを行う能力があったからだと思います。工場長に同行して、対外的な活動に参加することもあり、私の振る舞いが会社のイメージも左右するので、とても大切な役割です。上司宛の電話の応対や来客の通訳など今の仕事を果たす上でBJTを目標にビジネス日本語やビジネス知識を学んだことが役立っています。
ビジネス日本語能力をさらに向上させたい
学問の道には終点がないと言われます。試験は自分の能力の測定する指標であり、学習のよい目標になります。より高いスコアを目指してこれからも学習を続けたいと思っています。また、友人や知人にもBJTの受験を勧め、ビジネス日本語コミュニケーション能力修得によって開かれる可能性を共有したいと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。