BJTデータ・資料
BJTに関する報告
BJT Can-do statements 調査研究報告
公益社団法人 日本語教育学会委託 調査研究事業
外国人人材の活用指標となる、BJTに関するCan-do statements調査研究の結果を公表します。
優秀な外国人人材が求められている昨今、日本のビジネス現場で必要となる日本語能力についての指標が強く求められています。そこで公益財団法人 日本漢字能力検定協会は、外国人人材がビジネス現場で具体的に何ができるのかをBJTのレベルと結びつけて具体的に示すことを目的に、BJTに関するCan-do statements調査研究を公益社団法人日本語教育学会(事務局:東京都千代田区/会長:石井恵理子)に委託していました。2年にわたり調査を行った報告書がまとまりましたので公表いたします。
BJTビジネス日本語能力テストに関するCan-do statements 調査研究事業報告書(2018年度)(885KB)
BJTビジネス日本語能力テストに関するCan-do statements 調査研究事業報告書(2019年度)(2,378KB)
TOPIC① J2レベル(420~529点)は、「社内」の情報を「受容する」能力を持つ
J2レベルを取得した受験者は、「上司から出された自分の担当業務に関する指示が理解できる。」「社内で出されたお知らせや、回覧されている文書、仕事の指示を書いたメモの内容が2、3分読んで理解できる。」といった、社内で伝えられる情報を聴いたり読んだりして理解できる能力を持つことが分かりました。
TOPIC② J1レベル(530~599点)は、「社内」「社外」の情報を「受容する」能力を持つ
J1レベルを取得した受験者は、「会議や打合せで報告を聴き、何が重要なポイントなのかが理解できる。」「社外の人と数回やりとりした文書やメールを全部読んで、新しく決まったこと、変更があったことは何かがわかる。」といった、社内だけでなく社外を飛び交う情報も聴いたり読んだりして理解できる能力を持つことが分かりました。
TOPIC③ J1+レベル(600~800点)は、「社内」「社外」の情報を「受容・産出する」複合能力を持つ
J1+レベルを取得した受験者は、「営業などの業務で社外の会社を訪問したときや社外の会議で集めた情報をまとめて、社内の人に報告することができる。」といった「聴く」「話す」を複合した能力、「苦情や問い合わせのメールや文書が来たときに、相手の気持ちを考えながら、丁寧な返事を書くことができる。」といった「読む」「書く」を複合した能力を持つことが分かりました。
以上のように、J2、J1、J1+とレベルが上がるにつれ、「『社内』から『社内・社外』のコミュニケーション」、「『読む』『聴く』といった受容する力から『聴いて話す』『読んで書く』といった複合的な力」というように、ビジネスコミュニケーション能力が上がっていることが確認できました。