漢字教育サポーター紹介制度
サポーター活動例
万葉仮名表記にも着目-「気楽に万葉集」-
サポーター情報
登録番号:100189
活動地域:奈良
対象:成人一般
活動場所:公民館
いつ、どのような講座をなさったのですか?
2014年の4月から万葉集を気楽に楽しんでもらおうと、生駒郡斑鳩町の中央公民館で月一回、午前1.5時間で12回の講座を行っています。2020年はコロナ禍で3回の休講を余儀なくさせられましたが、2021年度は12回無事開講できてよかったです。参加者は、主婦から80歳を過ぎた高齢の方も含め10名です。万葉集の歌をただ解釈するのではなく、時代背景、詠われている事物、表記など万葉集をいろんな角度から眺め、毎回テーマを決めて解説し、1300年前の歌の心は現在にも通じることを受講者に伝えています。
講座を行う上での指導の工夫やポイントがあればお聞かせください。
2019年4月1日に新元号「令和」が発表され、注目を浴びた万葉集の「漢字表記」ですが、歌の解釈だけでなく、万葉集が書かれている漢字、万葉仮名表記についても気を配って話をするようにしています。たとえば、戯訓とよばれる表記法があります。「山上復有山」って何と読むか分かりますか。これで「いで」と読むのです。なぜって?だって「山」の上に「山」を重ねたら、「出(いで)」でしょう。万葉人のおちゃめなところです。
主催団体や受講者からの反応はいかがでしたか?
最初の年は受講者5名。毎年、口コミにより参加者が、少しずつ増えてきました。多くの方がリピーターになって下さっているのはありがたいことです。歌の解釈に終始することなく、人々の歌に込めた思いをユーモアを交えてしゃべって、「気楽に」万葉集を楽しんでもらうことを心掛け、徐々にそうなっていっていると感じています。万葉歴50年の腕です。万葉歌は4516首あります。万葉集の講座というと堅苦しく思えますが、元号「令和」のことで、万葉集がより身近なものと感じて頂けたと思っています。2022年4月から9年目に入っています。これからも歌や記載事項を少しずつ更新、改訂していくなど、ブラッシュアップし、いっそう気楽で楽しい飽きない講座を目指していきます。
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