漢字教育サポーター紹介制度
サポーター活動例
篆刻・書道の実作者たちが躍動する古代字をありのままに学ぶ。
サポーター情報
登録番号:111120
活動地域:東京
対象:成人一般
活動場所:書道教室
いつ、どのような講座をなさったのですか?
2015年9月以降、豊島区内の書道教室で行う漢字勉強会で、月1回2時間、金文『毛公鼎』の解説をしています。(数か月単位で講師交代制、2019年完結見込み。)
講座を行う上での指導の工夫やポイントがあればお聞かせください。
内容が深いですから、1回5~10字程度にして丁寧に説明しています。
(1)各字について、受講者一同はまず白川静氏『字統』の該当箇所を共有します。受講者がキーワードの字の『字統』説明を読み上げて一同がイメージをつかんでから、講師が全体について白川静氏『説文新義』、『金文通釈』などに基づき意味の変遷などを説明し、じっくり理解を深めています。
(2)各文について、白川説のほか書道教材にみられる国内諸家の解釈も参照しつつ、周代の社会を掘り下げる形で意味を探求し話し合っています。
(3)単調にならないよう、漢文の訓読法、周史概説、最近の研究動向なども折々に説明し、また受講者による金文書道習作を鑑賞しています。
主催団体や受講者からの反応はいかがでしたか?
受講者の皆さんは篆刻や書道の古代文字作品制作に忙しく、まとまった勉強が難しかったために歓迎されています。
この勉強は特に、現代では意義が見失われたり、使われなくなったりした字の構成要素の字形と筆勢を確認する上で役に立っているそうです。
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