漢検で身につけた漢字能力と基礎学力、がんばった努力が少しずつ自信につながって
目前の大学入試はもちろんのこと、就職もその先もず~っと後押し!
たとえ小さな一歩(漢検)でもあなたの未来がぐ~んと広がります。
受験生が押さえておくべき
ポイントは4つ!
大学入試が大きく変化!「資格」が受験生を評価する指標に
2020年の大学入試改革により、新しい教育課程にさきがけて、各大学は「知識・技能の確実な習得」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」(学力の3要素)の観点で多面的・総合的に評価するようになりました。
これを証明するものとして、検定・資格があります。漢検の資格は、志望大学への証明となりますので、漢検合格を調査書に記入し、しっかりアピールして適切に評価してもらいましょう。
漢検を評価する大学・短大は増加傾向!
入試で漢検を評価する大学・短大は、なんと全体の65%にものぼるのです!
大学入試改革以前の調査(2019年度実施)と比べると、評価している学校数は123校も増加しています。あなたの志望校でも評価しているかも!!
漢検協会の調査に対して、漢検をどのように評価しているのか詳細を回答されていない大学・短大もあり、実際にはもっと多くの大学・短大が評価している可能性もあります。漢検協会のホームページに記載がない場合でも、志望する大学・短大のホームページや募集要項を調べてみましょう!
2人に1人は学校推薦型・総合型選抜で進学!
検定合格が「主体的に学ぶ姿勢」や「目標設定して達成する力」の評価の指標になり得る!
入試方法も多様化し、近年は筆記試験を中心とした「一般選抜」よりも、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった入試方式を通じて進学先を決定する受験生が増えています。
令和5年度の大学入試選抜では、学校推薦型選抜(公募制)(指定校制)と総合型選抜(旧AO入試)を合わせた入学者数の割合が50.7%となり、一般選抜による入学者数を初めて上回りました。
私立大学に限るとその割合は約58%にのぼります。国立大学は約18%、公立大学は約30%を学校推薦型選抜と総合型選抜による入学者が占め、年々増加傾向にあります。
つまり受験生にとっては、自身の学力や主体的に学ぶ態度などを積極的に示して、適切に評価されることがますます重要になっているのです。
このような流れの中、私立はもちろん、国公立の大学・短大で漢検を評価する学校数も増加傾向にあります。
協会が2023年度に行った調査では、漢検を「合否判定考慮・参考」で評価していると回答した大学が、前回の調査と比較して100校増加しました。
また、協会が大学の入試担当者に行ったアンケート結果からは、高校生が学校の勉強に加えて漢検を取得することは、「基礎学力の指標」としてだけでなく、「主体的に学ぶ姿勢」や「目標設定して達成する力」も同時に評価してもらえるということが読み取れました。
変化が早く予測困難なこれからの時代に対応していくためには、課題に対して主体性を持ち、行動力を発揮していく必要があると言われています。
このような時代の流れの中で、検定合格という結果だけでなく、目標に対して自身が行った努力や工夫、そこで得た経験や教訓を振り返っておくことは、自身の主体性や経験をアピールするうえで必要な材料となりうるでしょう。
学校推薦型選抜(公募制)(指定校制)
高校の先生が大学に推薦する生徒を選考する際に、評定値だけでなく検定資格も評価基準に加えるなど、校内の推薦基準が変化している可能性があります。
まずは通っている高校の先生に校内推薦基準を確認し、推薦してもらえるようにアピールしましょう!
総合型選抜(旧AO入試)
自らの学力や意欲を大学に証明することが求められます。漢検を調査書に記入してアピールしましょう。
また、「漢検を取得した目的」や「目標に対して努力や工夫したこと」、「検定への挑戦を通じてどのような経験や教訓を得たのか」などを振り返って記録しておくと、資格取得という成果とともに、自己アピールの材料になるでしょう。
学校推薦型選抜は高校が、総合型選抜は大学が、それぞれあなたの3年間の高校生活を評価します。自分からしっかりアピールして、適切な評価を受けましょう。
語彙力UPが全教科の得点UPにつながる!
漢検の勉強を通して身につけた漢字力や語彙力は、国語はもちろん全教科の土台となります。
語彙力が上がると人の話や文章がスッと入ってくるようになり、授業の理解度が上がったり、テストの問題文の内容がすぐ理解できたりと、普段の勉強面でもプラスに!
入試においても、限られた時間の中で問題文を読むときに、つまずく語句が少なければ少ないほど、素早く要旨をつかんで解答することができます。
また、コツコツ力をつけて漢検に合格した経験があなたの自信につながります。
具体的にはどんな風に
評価されるの?
出願の条件の
ひとつです
私立 A大学
当大学で学ぶために必要最低限の漢字・語彙能力として、漢検準2級以上の水準が必要だと考えています。そのため、アドミッションポリシーに基づく学校推薦型選抜入試の出願条件のひとつとして、漢検準2級以上を定めています。
私立 B短期大学
本学では総合型選抜入試における出願条件のひとつを、「技術や技能において高度な資格を修得し、高い評価を得ている者」としています。漢検はこの条件に合致することを示す認定資格です。
総合判断の際に
参考にしています
私立 C大学
公募推薦入試において、基礎考査と調査書の総合点で合格最低点に達しない場合に、資格等を加味して合否を判定します。
※「特定の分野に優れた者」としての取り扱い。
国立 D大学
本学の学校推薦型選抜では、各教科の評定平均値を重視しますが、調査書の「特別活動の記録」「指導上参考となる諸事項」及び「備考」に記載された取得資格、特技、部活動等も、合否の判定の際の参考にしています。
資格取得者に対し、
授業料の一部を免除します
私立 E大学
高校在学中に漢検2級を取得している新入生には、1年間分の学費を免除しています。
漢検2級を取得している生徒は、高い言語能力を持っていると同時に、コツコツと学ぶ学習習慣が身に付いた生徒であると判断しています。
私立 F大学
漢検・英検・数検の3種類の検定のうち、準2級を2つ以上取得している入学者に対し、授業料を一部減免しています。
大学では、どのように漢検が活用されているの?
取得した漢検の級に応じて、入試の点数に加算したり、合否判定の際に考慮したり、資格取得者に対する評価内容は大学によって異なります。
また、学習意欲や努力して資格を取得したことなど人物評価の根拠としている大学が多く見られます。
合否判定の際に考慮している多くの大学では級の指定がありません。まずは自分に合った級を受検して合格を目指しましょう。
点数加算や経済的援助などで活用している場合、多くは対象となる取得級を設定しており、2級や準2級といった上位級ほど評価・優遇する学校数が多くなります。志望する学校の募集要項等も参考に目標の級を決めて、入試までに取得しておくことをおすすめします。
複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含みます。
- ※出願要件:
- 出願するために必要な条件に指定するといった活用を指します。この場合、要件を満たす資格がないと出願できません。
本ページに掲載している各種数値について
■漢検資格活用状況に関する数値:当協会の独自調査の結果をまとめたものです。
<独自調査> | 実施期間 | :2023年8月~10月 |
---|---|---|
対象 | :全国の大学・短期大学 1,066校 | |
回答数 | :1,060校(回答率99%) |
※各学校における詳細な要件につきましては、必ず当該大学・短期大学の募集要項・学校案内・シラバスなどでご確認ください。
■大学・短期大学の入試担当者へのアンケートに関する数値:上記の調査実施と同時に聴取したアンケートの結果(任意回答)
※複数の大学・短期大学で同一人物が回答している場合、各校を1校としてカウントしています。
■大学の総数:大学の数は、『全国学校総覧 2023年版』掲載の大学・短期大学に新設校を加え、募集停止・休校を除いた数です(新設校・募集停止・休校は当協会調べ)。
■令和5年度大学入試別入学者数:文部科学省『令和5年度 国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要』より
( 2023年11月29日発表)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00005.htm
日本語の基礎である漢字能力や漢検合格に向けて努力した経験は、就職試験や面接時に自己PRの好材料になります。漢検にトライして合格したという経験が、あなたの「目標に向かって学ぶ意欲」の証明となるのです。
漢検に合格するために努力して身につくのは、漢字能力だけではありません。日本語の語彙の多くは漢字が占めています。漢字を習得することによって、より深い思考や豊かな表現が可能になります。それは将来、あなたに豊かな人生をもたらしてくれることでしょう。進学後、さらには就職した後にも漢検で身についた力は役に立ちます。