団体受検 取組事例(小・中・高 等)
小学校
子どもの「~したい!」気持ちを育む漢字検定/小学校/東京
関東 / 東京
[公立] 目黒区立八雲小学校
校長 長谷 豊 先生
■子どもたちの将来を見据えた学校づくり
本校では、「よく考えて行動できる子ども・たがいに協調できる子ども・健康で心のゆたかな子ども」の育成を教育目標としています。その中でも特に、子どもたちが将来社会に羽ばたいていくことを見据えて、「他者を意識し、感謝・奉仕の心を大切に行動できる児童の育成」と「子どものやる気が溢れ、成長が感じられる教育活動の実現」に重点をおいています。
子どもたちの「~したい」という自発的な気持ちを大切に、子どもたちが自尊感情をもって他者のために行動し、色々な分野に挑戦する機会がもてる学校づくりに努めています。
■学習意欲の向上と家庭学習による基礎基本の定着
本校で漢字検定を導入した理由は2つあります。1つ目は、子どもたちの能動的な学習意欲や挑戦心を育む機会になると考えたからです。本校の「~したい」が溢れる学校づくりにつながる取り組みの一つとなっています。協会の「表彰支援制度」を活用し、毎年度末に上位級の高得点者を全校児童の前で表彰しています。子どもたちからは、「漢字の勉強に取り組んでみたい」「上の級に挑戦してみたい」という声があがり、学習意欲が高まっています。漢字検定を通し、人から与えられたからではなく、自らの課題として真の学習に取り組む子どもたちが増えています。
2つ目は、全ての学習の基礎・基本となる漢字の力を子どもたちに身につけさせたいと考えたからです。漢字検定の受検級は、ご家庭で保護者と子どもが相談して決めています。漢字が得意な子は上位級を、苦手な子は復習として10級からといったように、一人ひとりが自分にあった目標を設定しています。子どもの「がんばりたい」という気持ちを、保護者のみなさんは「応援したい」とご家庭でサポートをしてくれており、家庭での漢字学習習慣の確立につながっています。
■学校に根づく漢字検定
漢字検定受検に際しては、全校児童に対して呼びかけて、受検を推奨しています。申込準備は保護者ボランティアが行ってくれています。申込時期の少し前にボランティアを募るおたよりを出します。希望する方が多くお断りをする場合があるほど、子どもたちのためにと熱心に協力してくれます。長年、毎年漢字検定を実施してきたため、取り組みが学校に定着しているように感じます。これからも、子どもたちのために学校と家庭が協力しながら取り組みを続けていきたいです。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。