団体受検 取組事例(小・中・高 等)
小学校
開校初年度から漢検を開始 子どもたちの意欲に応えるため、受検機会を年2回に増加/小学校/埼玉
関東 / 埼玉
[公立] 和光市立下新倉小学校
学校長 橋爪 永 先生
開校初年度から漢検を開始
本校は、平成28年4月に開校しました。"わくわく にこにこ きらきら"をスローガンに、子どもたち一人ひとりの個性が輝き、豊かに生きる力を育む学校づくりを目指しています。
開校初年度の冬(第3回検定)から、漢検を開始しました。開校したばかりで忙しい年ではありましたが、子どもたちの学力の底上げを図り、確かな学力を育むためには漢検が役立つと考え、開始に踏み切りました。本校の子どもたちの素晴らしい点は、挨拶が良くできて、素直なところです。そんな子どもたちに、学習面において目標に向かって挑戦する機会があれば、学力向上につながるのではないかと考えました。
保護者の3分の2以上が「漢検を受けさせたい」と回答
漢検を開始するにあたり、まずは「学校で漢検を受けさせたいか」について保護者にアンケートを行いました。その結果、「受けさせたい」という回答が回答者全体の3分の2以上でした。本校での漢検実施に対する保護者の期待は大きいと判断し、漢検の開始を決めました。
子どもたちの意欲に応えるため、受検機会を増加
漢検を開始した初年度は、1回の受検機会にも関わらず、全校児童の25%にあたる105名が受検しました。子どもたちが意欲的に漢字学習に取り組む様子を見て、「挑戦する機会を増やせば学習を継続していけるのではないか」と考え、2年目からは秋(第2回検定)と冬(第3回検定)の年2回に受検機会を増やしました。そのかいあってか、2年目は累計で、全校児童の30%にあたる151名が受検しました。これだけ多くの子どもたちが受検しているということは、漢検の意義を認めてくださっているご家庭が多いことの現れだと感じています。保護者からは「遠くの公開会場まで行かなくても受けられるのはありがたい」という声を多く頂戴しています。
保護者ボランティアの協力で教員の負担を軽減
漢検実施にあたっては、保護者ボランティアにご協力をいただきながら、できるだけ現場の先生方に負担が掛からないようにしています。保護者ボランティアには申込用紙の確認や当日の試験監督などを行っていただいています。漢検実施はとても有意義な取り組みなので、無理のない形で続けていきたいと考えています。
漢検を受検する児童の裾野を広げたい
今後も漢検実施を継続し、受検する児童の裾野を広げていきたいと考えています。また、家庭での漢字学習の習慣も定着させ、学校と家庭の両輪で、子どもたちの学力向上を支援していきたいと思っています。
子どもたちが生きていくうえで、漢字力・語彙力はとても大切です。言葉はコミュニケ―ションの基本であると同時に、感性・情緒の基本や知的活動の基盤であるからです。漢検合格に向けた学習を通じて、知っている言葉の数を増やし、自分自身の人生を豊かにしてくれることを願っています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。