団体受検 取組事例(小・中・高 等)
小学校
「合格体験」で子ども達は輝く!/小学校/東京
関東 / 東京
[公立] 杉並区立浜田山小学校学校支援本部
学校支援本部 本部長 関谷 美智代 様
漢検導入の理由
私たちは「浜っこ支援本部」という愛称のもと、支援本部発足前から活動していたボランティアを主軸にスタートし、3年目に入りました。年々協力してくださる方々が増え、活動の輪が広がっています。
本校の通学域は教育に熱心な家庭が多く、高学年になるとほとんどの家庭の子どもが中学受験を見据えて学習塾に通います。そのため、支援本部での活動では「体験を通じた学び」を推進しています。実際の体験を通じて学んだことは子どもたちの生涯にわたって重要な財産になると考えているからです。具体的には「ビオトープ作り」や「緑のカーテン作り」といった環境問題を身近に感じる体験や、学校の大掃除をする「クリーンアップ活動」や「側溝掃除活動」といった社会に貢献する体験等の取り組みを行っています。
また平成21年からは漢字検定にも取り組んでいます。学校の勉強とは異なる公式の検定に挑戦する体験や合格する体験を通じて、努力する姿勢を身に付け、「やればできる」という自己効力感を感じてもらいたいからです。
漢検の運営
浜っこ支援本部では、年に1度、準会場として漢字検定を実施しています。検定試験の運営に際しては、まずボランティアの募集から始めます(プリント1参照)。ボランティアの仕事は、検定の告知と取り纏め、会場準備(検定前日)、会場監督(検定当日)の3つです。
検定の告知については、支援本部オリジナルチラシ(プリント2参照)と漢字検定協会の受検案内をセットにして全児童に配布をしています。申し込みをした児童には「漢検ご案内」(プリント3参照)を手渡しして、検定当日の持ち物や注意事項を徹底しています。
検定前日の準備では、教室内の掲示物を隠して、座席に受検者名を貼り付け、受検環境を整えています。検定当日は各教室に2名ずつ監督者を配置して、厳正な検定運営を行っています。
検定結果の返却は、プライバシーに配慮し、一人ずつ封筒に入れて行っています。
画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。
漢検をはじめて
漢字検定は、漢字学習のよいきっかけになっていると思います。漢字が得意な子はもちろん、苦手意識を持っている子も漢字検定に挑戦しています。子ども達は漢字検定に対してイベントやゲームに近い感覚を持っているようです。特に低学年の子ども達は楽しそうに取り組んでいます。
また、多くの保護者から「近くの学校で受検できて助かる」という声を頂いています。遠くの公開会場まで足を運ぶのは保護者にとって非常に負担ですし、子ども達にとっても通い慣れた学校での受検が最も力を発揮しやすいようです。
平成22年度より家族受検表彰制度が2名から申込可能になったので、保護者受検や兄弟受検の申込が増えています。今年は10家族以上から申し込みを受けました。保護者が勉強する姿勢を見せることで、子どもも刺激を受け家庭での学習が促進されているようです。
何よりも合格したときの子どもたちの誇らしそうな笑顔が印象的です。この表情こそが検定に向けて一生懸命に努力を積み重ねてきた証拠だと思います。支援本部では、この様な子ども達が輝く機会をこれからも提供していきたいと考えています。
学校紹介
校長:岩崎 義宣
浜田山小学校は、緑豊かな住宅街にあり、761人の元気な子ども達が通っています。自ら学び、考え、表現できる子どもの育成を目指し、緑のカーテンをはじめとする環境教育には、地域社会の方のご協力をいただき、自分で出来ることから取り組んでいます。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。