団体受検 取組事例(小・中・高 等)
小学校
漢検合格は小学生にとって自分の努力が社会から認められる数少ない好機です/小学校/東京
関東 / 東京
[公立] 港区立南山小学校
港区立南山小学校 校長 東京都小学校国語教育研究会 言語部部長 神野 雅博 先生
本校では、「南山漢字検定」という独自の漢字学習プリントを作成し(写真参照)、朝学習や放課後学習の際に活用しています。小学1年で習うひらがなから、小学6年で習う漢字まで、全体を30のステージに段階分けしました。それぞれのステージに「ペンギン」や「ステゴサウルス」などの親しみやすい名前をつけています。職員室の引き出しにステージ別に格納し、先生方が必要な時に印刷して使えるように整理しています。子供たちは、自分の学年にこだわることなく、自分の実力に合ったステージのプリントで学ぶことができます。
平成19年度からは、日本漢字能力検定(以下、「漢検」)の学校を会場とした団体受検(準会場受検)に取り組んでいます。1年間頑張ってきた「南山漢字検定」の総まとめとして、年度末の第3回冬検定で実施しています。高学年を中心に、ほぼ全員が挑戦します。小学生にとって、自分の努力が社会から認められて表彰状をもらうという経験はめったにできませんので、「漢検」合格は大きな自信に繋がっているようです。「漢検」は、第三者に選ばれた特定の子供だけが受賞するのではなく、一定基準を超えた全ての子供が受賞できる仕組みですから、より多くの子供たちが自信をもつことができます。また、たとえ不合格だった場合でも、苦労を伴わずに簡単に認められてしまう経験は、本人にとって決してプラスにはなりません。苦労したからこそ得られる大きな喜びこそ、本当に価値ある経験だと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。