団体受検 取組事例(小・中・高 等)
小学校
「親子で活動」の取り組みの一環として漢検を実施しています/小学校/愛知
中部 / 愛知
[公立] 岡崎市立大門小学校
教頭 杉原 恵美子 先生
本校では、保護者と児童が一緒に活動し学ぶことが大切だという考えから、「親子で活動」をテーマに全児童と保護者に参加してもらう取り組みをしています。冬の漢検参加もその一環です。12月に全児童・保護者あてに配布している「『漢字検定』を受けてみませんか」という案内では、「できれば親子で、または、子どもだけ、保護者だけでも結構です。自分の努力の成果を発揮する機会になれば幸いです。」とし、親子受検を推奨しています。
写真1:学校の様子
写真2:創立30周年記念碑
また、基礎学力の向上にも力を入れており、「がんばりテスト」という漢字テストと計算テストを毎月全学年で実施しています。範囲や出題数などは学年ごとに異なりますが、「読み書き・そろばん(計算)」という基礎学力の土台をしっかり身に付けさせるために、全校で取り組んでいます。漢検を受検し合格する児童の割合が高いのは、こういった日常指導が生きているのかもしれません。
受検に際しては、児童や保護者は個々に学習と対策を行う必要があります。前述の案内の中で、「日本漢字能力検定協会等より、問題集や参考書が発行されていますので、近くの書店等で購入できます。それをもとに練習をされるとよいでしょう。各級の問題の程度を調べる上でも有効です。」と紹介しています。また、学習指導要領に即して、1年生から6年生までの受検級の目安(10級から5級まで)を表示し、受検を考える児童や保護者が戸惑わないように配慮しています。
写真3:運動会の様子
写真4:茶摘みの様子
漢検の校内実施を始めた数年前には数十人だった受検者数が、今では百数十名と着実に伸びてきています。児童と一緒に受ける保護者も年々増え、漢検が多くの児童や保護者に受け入れられ定着しつつあり、「親子で行う」よさを感じています。また近頃、パソコンの普及により、漢字離れが懸念されていますが、この取り組みはその対策としての意義もあります。今後も「親子で活動」の行事の1つとして継続していきたいと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。