団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
国語力はすべての基礎 そして語彙力は国語の基礎/中学校/大阪
近畿 / 大阪
[私立] 追手門学院大手前中学・高等学校
国語科 上松 貢 先生
本校では豊かな個性と応用力を兼ね備えた人材の輩出を目指しています。しかし、基礎なくして個性や応用力は育ちません。特に国語は全ての学問の基礎であり、国語の基礎である「語彙」、「漢字」、「読書」、「話し方」は豊かな感性を育てる上で不可欠です。そこで、普段から生徒には適切な日本語を使うことの大切さを伝え、入学当初に辞書の使い方を教えました。そして、朝読書、漢字の反復学習、作文添削指導による語彙力向上に取り組んでいます。
漢検は、社会でも通用する客観的な目標へ挑戦する機会の1つと考えています。校内の試験とは違う緊張感の中で全員が受検することは、非常にいい刺激になります。また、卒業までの目標級を掲げることで、漢字学習への意欲もより向上します。本校では検定前にプレ漢検を行い、事前学習の様子を確認し、生徒1人1人にアドバイスを行っています。また、検定後に再度同じ級の問題の試験を行い、一度身に付けた漢字力を検定後も持続し、次の級へとステップアップできるように指導しています。
「漢検」取り組みを通じた語彙力の向上の成果は、普段の生徒の様子にもよく現れています。まず、言葉への関心が増し、他教科の授業でもわからない用語があると、一生懸命に辞書を引く姿が見られるようになりました。語彙力が上がると、書く際の文章量も自然と増えています。また読書量増加だけでなく、選択する本の質も向上してきています。そして幅広い読書は興味・知識の拡大へつながります。国語は全ての基礎ですが、語彙力の向上、そしてそれを支える漢字学習の重要性を改めて実感しています。
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