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中学校

将来必要になる「語彙力・表現力」と「計画を立てて学ぶ力」を検定で身につける/中学校/埼玉

田村 利一 先生  前川 かおり 先生

関東 / 埼玉

[私立] 星野学園中学校

田村 利一 先生  前川 かおり 先生

■漢字検定で将来に役立つ「語彙力」と「学習計画力」を磨く
 本校では、将来必要となる「自分の意志を表現する力」「計画を立てる力」の基礎を育てることを目的として漢字検定を実施しています。日々の学習において自分を表現することや自分の意見を表明する場面は多くありますが、自分の意志をしっかり表現するためには、その土台となる「語彙力」が欠かせません。漢字検定は、表現の基礎である語彙を身につけるツールとして役立っています。また、検定の学習にあたっては、合格という目標に向けて計画的に学習することも必要です。計画的に物事を実行する力は、日々の定期テストなどはもちろん、社会に出てからも求められる資質です。語彙学習だけでなく、将来にわたって役立つ「計画を立てる力」の育成という面でも漢字検定は重要な取り組みであると考えています。
 

■生徒の学習意欲を高めるために、明確な目標を立てて漢字検定を実施
 本校では漢字検定を学校行事の一環として取り入れています。第1回検定は学校全体で実施し、第2回、第3回は第1回で目標級に合格できなかった生徒や、さらに上の級を受検したい生徒が挑戦する機会としています。合格目標級は1年生で5級、2年生で4級、3年生で3級と設定しており、目標級に合格した生徒にはどんどん上の級を受検させています。積極的な受検により、中学卒業までに生徒全員が準2級に合格することを目指して取り組んでいます。また、中には学校での受検をきっかけに熱心に学習するようになり、準1級を受検するために公開会場へと足を運ぶ生徒もいます。このように明確な目標を設定することで、合格に向けて計画的に学習することや目標達成の喜びを生徒に体験させ、学習意欲の向上を図っています。
 

■複数の教材を駆使した計画的な検定学習の実践
 漢字学習には2種類の書籍を活用しています。
 一つ目は漢字の意味を意識した内容の問題集で、日々の小テストや定期考査の試験範囲として活用しています。将来につながる表現力や読解力を育成するには、単に漢字を読み書きできるだけでなく、その言葉が持つ意味を理解することが大切だと考え、本書籍を採用しています。
 二つ目は漢検協会の「漢検 漢字学習トレーニング(※1)」で、主に検定に向けたトレーニングのための教材として1、2年生の全員が購入して活用しています。学校が設定する合格目標級である5/4/3級が1冊にまとまっていることや、テキストや解答欄が大きく書字しやすい、といった点が先生や生徒からも好評です。また、より上位の級に挑戦したい生徒は同種書籍の3/準2/2級版に取り組ませています。検定対策のほか、日々の自主学習の教材としても活用しています。
 「計画を立てて学習する力」を育成するため、検定の学習は自習形式としています。ただし、すべてを生徒に任せるのではなく、専用の学習計画表を生徒が記入・提出し、教員がチェックしています。例えば検定直前の長期休暇などには、出題範囲に対して1日どれくらい問題集をやればよいかを学習計画表に書かせています。学習計画を可視化することで教員は生徒の学習を効果的にサポートすることができ、生徒は「計画を立てて学習する力」を磨くことができるのです。
 

漢字学習計画表

▲漢字学習計画表


■言葉の力で生徒の世界を広げる
 語彙学習の延長として、「今年の漢字(※2)」を社会科目の一環として活用しました。時事問題を授業で取り扱うにあたり、1年間でどういった出来事があったのか生徒に考えさせるためです。他にも、道徳の授業や芸術鑑賞などのイベントがあった際には必ず生徒に感想文を書かせ、自分の思ったことを表現する機会を設けています。こうした取り組みは、生徒が自分自身や社会についての認識を深め、自分の世界を広げていくことにつながります。今後も生徒が言葉や言葉の力を通じて豊かな表現力を身につけ、将来に向けて視野を広げていけるよう、検定や「今年の漢字」などのツールを積極的に活用していきたいと考えています。
 

※1 漢検 漢字学習トレーニング
1冊で3級分を学べ、長く使える問題集です。別冊の実力錬成問題で応用力も養成できます。
本書籍は、学校・団体採用分のみの限定販売です(書店での店頭販売は行っておりません)。
詳細は以下のページにてご確認ください。
日本漢字能力検定協会 団体Web書籍注文サイト (kanken.or.jp)
 

※2 今年の漢字
その年の世相を表す漢字一字を世間から公募し、応募数が最も多かった漢字を毎年年末に京都の清水寺にて発表するイベントです。
詳細は「今年の漢字」特設ページにてご確認ください。
今年の世相を漢字一字で表現する年末の風物詩「今年の漢字」 (kanken.or.jp)
 

学校写真


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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