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中学校

語彙学習を通して「自ら進んで学ぶ」生徒を育成する/中学校/東京

国語科教員 瀧澤 周平 先生

関東 / 東京

[公立] 日の出町立大久野中学校

国語科教員 瀧澤 周平 先生

■「自ら進んで学ぶ」生徒の育成を目指して
 本校では、「未来をひらく豊かな社会人を目指して」を教育目標とし、そのために「自ら進んで学ぼう」「思いやりの心 感動する心をもとう」「たくましく 心とからだを鍛えよう」の3つをテーマに置いています。その中でも「自ら進んで学ぼう」を重点テーマとしており、意欲的に学び続ける生徒を理想の生徒像として設定しています。

■国語は「語彙を豊かにする教科」~語彙活用の促進でコミュニケーション能力も育成する~
 「国語」を学ぶ意義として、生徒には「国語は語彙を豊かにする教科」であると伝えています。同時に、「語彙力」とは単に言葉を知っているだけでなく、どれだけ言葉をつかえるかが重要であることも生徒に伝えています。なぜなら、語彙を活用する力は、コミュニケーション能力にも大きく関係するためです。本校は多くの生徒が同じ小学校出身のため、生徒たちのコミュニケーションは馴染みの仲でのみ通用するものがほとんどです。しかし、それでは高校に進学した時、見知らぬ人との交流が難しくなってしまう可能性があります。そのため、日々の授業や家庭学習で語彙活用を促進する活動を積極的に行うことで、将来に向けたコミュニケーション能力の育成も意識しています。

■ミニ作文で語彙を活用する
 語彙活用のための取り組みの一つとして、知らない言葉で作文する習慣を取り入れています。生徒が朝読書や日常会話で知らない言葉にであった時、その言葉の意味を辞書で調べるだけでなく、その言葉をつかった100字程度のミニ作文を書かせています。こうすることで、言葉を知るだけでなく、活用する力を育てることができます。さらに、書いたミニ作文は校内に設置されているポストに提出できるようにしています。その中で面白い作品や新鮮な語彙がある作品をポスト前に掲示します。こうすることで多くの生徒が文章に触れる機会を作っているのです。また、ミニ作文の提出数を成績にも反映させています。この観点は生徒にも明示しており、生徒が「自ら進んで学ぶ」ための意識付けにもなっています。

■漢字検定で語彙力と「自ら進んで学ぶ」姿勢を育てる
 本校では日の出町の学力向上のための取り組みとして、今年度は2年生が公費助成を活用して漢検を受検しています。それ以外の学年の生徒や保護者からも受検したいという声が多く上がるため、1・3年生についても希望者が受検しました。本校では「生徒が自ら進んで計画的に学習するためのツール」として、学校経営計画の中に漢検を取り入れています。生徒の中には、漢検の学習をする中で見つけた新しい語彙を先述のミニ作文で活用している子もいます。また、漢検は日々の授業や定期テストにも役立つほか、高校の入試対策としても活用できることから、毎年実施することで生徒の学習のモチベーションともなっており、「自ら進んで学ぶ」力になっています。

■語彙学習の効果
 日々の自主的な語彙学習を促進する取り組みの結果、本校は学力テストの語彙分野において全国平均を上回る成果を出しています。漢字・語彙の学習と活用は他の教科においても自分の意見や気持ちを伝えるアウトプットに役立つため、すべての教科の基礎として大切です。今後もミニ作文をはじめとした語彙を活用する取り組みに合わせて、漢検の実施も継続していきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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