団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
生徒が受検しやすい学校での検定実施を、PTAと教員が連携して支えています。/中学校/東京
関東 / 東京
[公立] 八王子市立松木中学校
国語科担当 堀脇 先生 | PTA 吉田 様
具体的な実施方法
参照:オリジナルプリント 本校のPTA活動の一つに保護者サポーター制度による学校支援があります。保護者からサポーターを募り、学校の環境美化など生徒達の学校生活を支援する様々な活動を行っています。漢検もこのサポーター制度によりPTAと教員が連携して実施しています。
具体的には、生徒への漢検実施の告知や申込受付、検定に向けた勉強会の開催、当日の試験監督などはPTAのサポーターが中心となって行います。一方、教員は、検定の申し込みや生徒への合否結果資料の受け渡しなどを担当します。このようにサポーター制度を核として、PTAと教員が連携することで漢検の安定的な実施が可能となっています。
漢検の募集については、実施概要を記載したオリジナルプリント(※上記画像参照)を全生徒に配布したり、ポスターを掲示したりと基本的なことしか行っていませんが、生徒の学習意欲が高く、且つ漢検は身近な検定として浸透していることもあり、毎回100名近くの希望者が集まります。
漢検を受検すると「合格」か「不合格」かいずれかの結果がはっきりと出ることになります。このことがかえって、普段のテストとは違った緊張感を生徒に与え、またやる気も高めているようです。
学校で受検できるメリット
学校で漢検を受検できるということは、生徒にとって大きなメリットがあると思います。生徒たちは学校の授業や部活動で忙しい毎日を送っています。そんな忙しい合間を縫って、個人的に漢検に申し込み、初めて行く会場で受検するということは生徒にとって非常に高いハードルとなります。
一方、学校で受検できれば、個人で漢検を申しこむ必要も、休みの日に知らない会場に行く必要もありません。通い慣れた学校で授業の延長線上のように検定を受けることができるのです。また、友達と一緒に受検できるということが生徒たちに安心感をもたらすようで、自分ひとりでは挑戦しようとしない生徒たちにも、受検の裾野が広がっています。
継続実施の効果
本校は毎年必ず漢検を実施します。定期的に挑戦する機会が設けられているからこそ、生徒たちは「今年合格できなかったから、次にもう一度挑戦しよう!」「次回はもう一つ上の級に挑戦しよう!」などの長期的な目標を立てることができます。また、毎年実施すれば、漢検合格者がどんどん増えていくことになります。同級生はもちろん、部活動の先輩など目標となる仲間が身近にそしてたくさんいるということが、生徒の学習意欲を高め、さらに合格者が増えるという好循環を生み出しています。
学校紹介
校長:滝澤 雅彦 生徒数:587名
本校は、新しく開発・整備が進められている多摩ニュータウン西部に位置し、美しい街並みと自然が調和する緑豊かな丘の上に建っています。平成24年度には開校18年目を迎えました。
平成22年度からは地域運営学校にも指定され、地域住民、保護者などの学校運営への参画を通じて、地域に開かれ、信頼される学校づくりを進めています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。