団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
漢検の実施は語彙習得の到達確認として重要な意味を持っています。/中学校/東京
関東 / 東京
[私立] 大妻中学校
増田 先生
ここ数年、入学してくる生徒の語彙力が随分低下したように思います。例えば、中学の入学試験に「会心の作」という書き取り問題を出したとします。「会」も「心」も非常に簡単な文字ですが、この熟語を書くことができる生徒が意外に少ないのです。「会」「心」の2文字が合わさることで「期待どおりにいって満足すること」という意味の熟語になるということを知らないのでしょう。初等教育課程における漢字の書き取り訓練と、覚えた漢字を活用できるレベルまで定着させる指導が、以前と比べ不足しているように思います。
ですから、本校では入学後に日本語のベースを作ることから始めます。漢検の実施は語彙力習得の到達確認として特に中学1年生には重要な意味を持っています。入学当初から、生徒達に対し中学卒業までに3級を取得することを目標として意識付けし、漢検対応のテキストを使った小テストを毎週実施しています。年に2回検定日を設けておりますが、生徒達は「普段の教室で慣れ親しんだ先生の監督のもと受検ができるので、いつもどおりの力が発揮できる。」と喜んでくれています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。