団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
漢検の全員受検を導入。生徒の意欲向上に効果がありました。/中学校/東京
関東 / 東京
[私立] 東京電機大学中学校・高等学校
影山 先生 | 平川 先生
本校国語科では、「漢字学習の動機づけの強化」や「学習到達度と指導効果の測定」が近年大きな課題となっていました。そこで、資格試験として流通性のある漢検が生徒の学習意欲を喚起し、且つ学習到達度を客観的に測る際にも有用であると判断し、中学生全員受検を決定しました。
導入に際して「まずは合格する」ことを重視し、生徒には個々の実力に合った級を受けるよう勧めました。現時点での自分の実力を知ることができ、また確実に成功の経験を積みステップアップしていくことが新たな意欲を生む、と考えたからです。一方で、最終到達目標である2級を生徒に周知徹底させることで、明確なゴールイメージを持たせるようにしました。その結果、平成17年度の初めての全員受検では、教員の予想を上回る合格実績を残し、優秀団体賞を受賞することができました。
以前から「言葉で表現すること」に苦手意識をもつ生徒はいましたが、近年は「書く」という行為そのものに対する生徒の嫌気や抵抗を非常に強く感じます。世代の問題というよりは社会的、構造的問題と捉えていますが、今は大人が意図して子どもに読み書きの機会を積極的に与えるべき時代なのかもしれません。その意味でも、漢検を通じて生徒にきっかけを提供する意義は大きいと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。