団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
生徒の学力と学習成果を測ることができる/中学校/徳島
中国・四国 / 徳島
[公立] 徳島県立城ノ内中学校
福島 卓子 先生
基礎学力と学習意欲を高める
本校は県内唯一の中高一貫校のため、高校入試がありません。6年間という学校生活の中で学習意欲を高めるために何か目標を持たせる必要があり、検定に取り組むことにしました。検定は、学習の目標となるだけではなく、全国規模の客観的な指標として、生徒一人ひとりの学力を測ることができる、というメリットがあります。漢検は、その1つとして導入しました。基礎学力を高めることができるのも魅力の1つです。
漢検は、全校生徒が受検しています。受検機会は年2回設けており、第2回に全校で受検し、第3回は希望者で実施をしています。第3回は希望者ですが、第2回の結果を受けて、ほとんどの生徒が受検しています。こういったことからも、生徒たちは自ら学ぼうとする姿勢を身につけることができたのではないかと感じています。それぞれの合否結果が相乗効果を生み出し、生徒たちは意欲的に上の級を目指すようになりました。
受検にするにあたって-本校では、「中学1年生で5級」「中学2年生で4級」「中学3年生で3級」を目標としています。生徒にはこの目標をしっかり認識させ、年2回の受検機会の中で取得するように指導しています。生徒たちもそれに応え、学年毎に定めた目標級を着実にクリアし、中には目標よりも高い級に挑戦する生徒も出てきました。そして、取得状況をホームページ上に掲載しています。目標級以上を取得している生徒がどの程度いるか公表することで、取り組みの成果を広く内外に報告しています。
基本的な言葉の力を身につけてほしい
普段の学習としては、授業の中で新出漢字を学ばせ、月に一度の課題テストで定着度を測っています。通常の授業には、いわゆる漢検対策というものに割く時間はありません。生徒がそれぞれ書店で問題集を買い、勉強しています。このように、基本的には自学自習ですが、昨年度は第2回検定を夏休みに実施したこともあって、夏休みを利用し漢検対策講座を開いたり、生徒にとっては少し難しく、勉強しないと身につかない「ことわざ」や「四字熟語」を選んでプリントにし、夏休みの課題としてだしたりしました。
今後、生徒たちには日本人として「書ける」「読める」「話せる」という基本的なものを、身につけて欲しいと考えています。資格は邪魔になりません。基礎学力はもちろんですが、「生きる力」を強く持った、社会人になって欲しいと願っています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。