団体受検 取組事例(小・中・高 等)
中学校
基礎学力の向上 ~社会の一員として活躍するために~/中学校/岐阜
中部 / 岐阜
[私立] 帝京大学可児高等学校中学校
安藤 宗徳 先生
「漢字検定に対する考え方」
一般的にどの学校でも中学、高校へと学年が進むにつれて、他の学習への負担が大きくなることから、「漢字」に配分する時間は減ってしまいます。そのため、本校では「漢検」を導入し、各学年に目標級を設定することで「漢字」の学習に対する動機づけを行っています。
「漢字」を学習することは、当然、国語の語彙(ごい)力向上のためということもありますが、それ以上に「基礎学力」という考え方に基づいて推進していきたいと考えています。子どもたちが、将来、社会の一員として活躍するための必要最低限の学力の基礎が「漢字」です。「文系」や「理系」などという枠組みにとらわれず、日本人として、子どものうちに身につけさせたいものだと考えています。
また、昨今中学生・高校生で流行っている言語(流行語=うざい、きもい、キレる、など)は、カタカナ表記か平仮名です。漢字を使って言葉を表記するには、その言葉の意味や繋がり、その言葉が持つ語感というものを理解しながら使う必要があるため、流行語としては成り立たないのでしょう。よって、漢字をよく理解した上で言葉を考えたり、話したりすることは、正しい言語感覚を養うためにも必要なことだと考えています。
「本校での取り組み」
帝京大学可児高等学校中学校は、中学・高校の6年一貫教育校です。そのため、中学1年生=5級、2年生=4級、3年生=3級、高校生=2級という一般的な目標を設定しています。年に3回、「漢検」を実施し、合格した生徒は次の級を目指していくという方針です。全国的に認知されている検定ということもあり、上位の級に合格したいという意欲的な生徒が多く、中学3年生で190点以上を取り2級に合格した生徒もいます。また、全校で実施していることもあり、生徒同士で合格級を競い合い、切磋琢磨している様子も数多く見かけます。今後も、本校では「漢検」に力を入れて取り組んでいき、将来的には校内で学年の枠を越えた漢字能力大会なども実施できるようになればと考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。