団体受検 取組事例(小・中・高 等)
高校
地道な努力と「やる気・集中力・持続力」の仕組みづくりが成功の秘訣/高校/大阪
近畿 / 大阪
[私立] 履正社高等学校
国語科 八雲 羽衣子 先生
本校は、「能力・適性を発見し、最大限に開発し、定着させていくこと」を教育の目標とし、生徒個々の希望・適正に合わせた学習環境を整えています。難関大学を目指す生徒が集まる一方で、全国レベルで活躍するクラブも数多くあり文武両道を実践しています。どの分野でも実力をつけるためには、「基礎」をおろそかにせず、早い段階でしっかりと固めておくことが重要です。
そこで、本校では学力の土台づくりにも力を入れています。例えば、早朝テストでは、「漢字」と「英単語」を出題し、語学の原点である語彙力を養っています。しかし、漫然と学習するだけでは、生徒の意欲を持続させることは難しい。そこで、漢字の分野では、毎年春と秋に学習の最終目標として「漢検」を全校生徒で受検させています。「高校3年の春までに2級取得」という明確な目標は、生徒の学習意欲を刺激しています。また、生徒の「やる気・集中力・持続力」を醸成するために、各担任がクラスの合格目標をしっかりと定め、それに向けて生徒の学習をバックアップしています。それにより学年・クラス間のみならず生徒間でも、いい意味での競争心を持って漢検の学習をしています。この雰囲気づくりこそが生徒が意欲的に取り組める理由の1つだと思います。
2級まで取得した生徒は、文章を書く力や読み取る力がついていますし、他の教科の成績もよいと感じます。おそらく、漢字学習でこつこつとまじめに取り組む力を身につけることが、結果的にどんなことにも一生懸命に取り組む姿勢につながっているからだと思います。何事も地道な努力を惜しまないこと、それがすべての道において成功の秘訣です。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。