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団体受検 取組事例(小・中・高 等)

高校

主体的に学び、学習習慣を定着させるために/高校/東京

井上未由希 先生武江和三 先生

関東 / 東京

[私立] 大妻多摩中学高等学校

井上未由希 先生

武江和三 先生

●大妻多摩中学高等学校で大切にしている教育
 本校では「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」という3つの教育理念のもと、生徒の指導・育成に取り組んでいます。具体的には、科学教育プログラム・国際教育プログラム・教養教育プログラムの3つのプログラムで構成される「Tsumatama SGL」を実践しています。科学教育プログラムでは自然科学と科学技術に対する知見を深めることを目指し、多くの実験や実習を通して「なるほど」と納得できたり本物に触れたりする授業を行っています。国際教育プログラムではグローバルな問題に対しての視野を広げ、語学研修や異文化体験を通して多文化共生社会で生きるスキルが身につくように指導しています。教養教育プログラムは科学教育・国際教育の土台となるもので、固定観念にとらわれずに学んだ知識を活かして自由に物事を考える人になるための探究的視野を身につける指導を行っています。これらの取り組みから、自らの歩む道を選択し幅広い教養を身につけて成長し続ける「自立自存」、多様な価値観を尊重し、他者と協調しながら平和な社会を支えていく「寛容と共生」、世界的な視野を持ちながら課題の発見・解決に取り組み、明るい未来を切り拓いていく「地球感覚」の精神を養っています。
 

●漢検実施の目的と漢検対策
 本校では第1回と第2回の漢字検定を学内で実施しており、6月は中学1年生全員が受検します。漢検の受検は生徒にとって大きく成長する機会です。そのため受検を通して身につけてほしい能力を明確にして指導を行っています。漢検を実施する大きな目的は2つあります。
 1つ目は主体的に学習目標を立て、学習するということです。2つ目は様々な学習の土台となる語彙力を養うということです。語彙力の基礎のひとつは漢字の力です。それを培うことで、他教科に取り組む際に漢字学習で得た知識や概念を活かすことができます。
 2つの目的を果たすために中学校入学前の課題として漢検の学習を促しています。テキストを渡すだけではなく「6月に漢検を受検するから、合格に向けて自分で必要な学習をしてきてほしい」と案内し、必要な学習計画を立て実行するよう促しています。これは教育理念である「自立自存」の取り組みの1つであると考えています。
 また自分で気づき、調べることで言葉の意味理解が深められるように指導しています。例えば漢字テストで偏を間違った生徒には「偏が違うとどのような意味になるのか」と問いかけ、「正しい字形を書く大切さ」に気付けるよう声をかけています。
 

●実施目的達成のために《学校向けマイページ》や協会発行書籍を活用
 本校の漢検実施目的を達成し、効率的な学習支援を行うために漢検団体サポートサイト《学校向けマイページ》(以下:《学校向けマイページ》)を活用しています。《学校向けマイページ》には「学校の課題」や「漢検活用の目的」を入力する機能があり、「目的達成のためにどのように漢検に取り組むか」具体的な指導方法も入力できます。この機能を利用することで課題や目的、過程を可視化できています。また漢検合格に向けて反復学習を生徒に促すため、協会発行書籍を積極的に活用し、書籍の問題を小テストに取り入れています。
 上記に加え、学習への高いモチベーションを保つために、表彰支援制度も活用しています。夏休み期間などで次の漢検に向けてモチベーションを高め学習するために、6月の受検結果を一学期の終業式で表彰することが有効的です。表彰を行う際は全校生徒の前で表彰しており、「自分も表彰されたい」と意欲的に学ぶ生徒が現れています。
 

●漢検を実施して得られた効果
 主体的に学習目標を立て、学習習慣の定着や語彙力・基礎学力の土台を培うという導入当初の目的は達成できていると感じています。様々な取り組みの中で、特に漢検は主体的に学習する力が定着するきっかけになっています。漢検は合格という明確な目標を立てやすいため「次は何級を受けようか」、「そのためにどう学習しようか」と、受検した後も次の学習について具体的に考えることができ、学習サイクルが定着しやすいからです。また漢検に向けて学習することは、基礎学力の向上にも繋がっています。「漢字を知っている」ことは国語に限らず文章を読んだり組み立てたりするうえで役立つため、基礎学力の底上げにつながるからでしょう。
 

●自分の知識を正しく活用できるように
 今後も主体的に目標を立てて学習する習慣をつけるために漢検の実施を続け、漢検合格に向けた様々な取り組みを行います。語彙力・基礎学力の土台を養うため「対義語・類義語」の指導も行います。対義語・類義語など、語彙同士のつながりを理解できることは、自分の考えを相手に正確に伝えるうえで役立つからです。受検を通して得た知識を生徒が正しく活用できるよう、サポートしていきたいと考えています。
 


◇参考

●「漢検団体サポートサイト」≪学校向けマイページ≫について
「漢検 団体サポートサイト」《学校向けマイページ》では、「検定運営にかかる業務効率化、手間軽減」や「教育・学校目標達成に役立つ効果的な検定活用」をサポートする各種機能をご用意しています。「検定計画の作成」~「振り返り」まで学校個別の情報を入力、蓄積することができ、入力した情報は簡単に出力・共有いただけます。検定に関する一連の流れをサポートするサイトです。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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