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高校

地域社会で活躍する人材育成のために、基礎・基本の定着と自主学習習慣の定着を促す/高校/茨城

河野 遼 先生

関東 / 茨城

[公立] 茨城県立結城第一高等学校

河野 遼 先生

●地域社会の担い手となるために
 本校は「自彊不息」の校訓のもと、自ら努め励み、全力を尽くして怠らない生徒の育成に取り組んでいます。また知育・徳育・体育の健やかな成長を図り、社会性や公共心を備えた地域社会に貢献できる人材の育成に努めています。「自彊不息」の精神を育み、社会に出てからも困難にくじけず物事を成し遂げる力が身につくように日頃より指導しています。そのため、以下の2つを身に付けてほしいと考えています。
・コミュニケーションをとる際に必要な「基礎・基本」
・「自分の未来を積極的に切り拓き、課題解決のために行動を起こす」ことを習慣づけるための「自主学習習慣」
上記の2つに加えて、進路実現を叶えるための勤労観や職業観が培えるように「納税をテーマにした授業」や「スーツの着こなし方の授業」など社会で求められる実践的な知識を学べる指導で学校を挙げてサポートしています。
 

●「基礎・基本の定着」、「自主学習習慣の定着」のために漢検を活用
 本校が漢検に取り組む目的は、大きく2つあります。1つ目は社会で通用する漢字・語彙力を身に付けることです。漢検の取得は「読み・書き」といった日本語能力の基礎・基本を定着させ、生徒の「生きる力」の育成に資すると考えています。本校では中学校卒業程度の漢字が出題される3級を指標として合格を目指します。中学校卒業程度の漢字・語彙力 が身に付くことは、社会で生活するうえで必要であると考えているからです。
 2つ目は、漢検をきっかけとして自ら学ぶ習慣を身に付けることです。学習習慣の定着は生徒の「確かな学力」を育成するためには欠かせない要素です。漢字は日本人の生徒にとって、母語であるため馴染み深く、また、外国人の生徒にとっても日本で生活していくために欠かせないものです。まさにそのため漢検の学習であれば意欲的に取り組むことができると考えました。
 

●漢検の指導・学習方法について
 漢検の実施にあたって、3つの工夫を行っています。
 1つ目は学習時間を多く確保できるように、協会の申込締切日より約1~2週間ほど早めに締切日を設け、前もって漢検の告知を行うことです。早めに漢検の告知を行い学習の必要性を伝えているため、生徒は申込後すぐに学習に取り組んでくれており、学習時間を多く確保でき、余裕をもって学習することができています。2つ目は、生徒にとって取り組みやすい 書籍を活用することです。本校では協会発行の「漢検10日間でできる練習問題」で自習を促しています。同書籍は紙面が広く体裁が良いのに加え、10日間で終わるボリュームのため「10日間なら頑張ろう」と意欲が継続すると感じています。3つ目は団体サポートサイト《学校向けマイページ》(以下:《学校向けマイページ》)を活用して効率的な学習支援を行うことです。《学校向けマイページ》には学校の課題や検定活用の目的を入力する箇所があります。入力した学校の課題や検定活用の目的をいつでも《学校向けマイページ》で確認できる状態にすることで、「学校の課題に 対し ていつ検定を実施すると効果的か」「検定活用の目的を達成するためにいつから どのような指導 ・学習を行うか」等、具体的に考えることができます。その他にも《学校向けマイページ》には対策や指導、学習支援内容を記録できる機能があります。受検後は結果が《学校向けマイページ》上に反映されるため、定量・定性的に振り返ることができます。このようにさまざまに工夫することで効果的・効率的な指導・支援ができています。
 

●漢検の受検を通して身についた力
 基礎・基本と自主学習習慣の定着を目的に検定に取り組んでおり、当初の目的を達成できていると感じます。基礎・基本の定着はもちろん、3級に合格したことで履歴書に書いたり、就職の足掛かりにしたりなど進路実現に活用している生徒もいます。また自主学習習慣が身に付いた結果、漢検をきっかけに自ら目標を立てて学習に取り組んでいる生徒も増えています。漢検の例を出すと、本校が設けている検定回以外で自ら漢検を受検する等、主体的に学ぶ生徒が増えています 。
 

●今後の展望
 今後も漢検の活用を通して、基礎・基本と自主学習習慣の定着を図っていきます。 また《学校向けマイページ》の活用を通じて効果的な指導・支援を行うとともに、今後は引継ぎ機能を用いることで、漢検の担当者が今後変わっても引き継げる体制を築いていきます。
 


◇参考

●「漢検 団体サポートサイト」《学校向けマイページ》について
「漢検 団体サポートサイト」《学校向けマイページ》では、「検定運営にかかる業務効率化、手間軽減」や「教育・学校目標達成に役立つ効果的な検定活用」をサポートする各種機能をご用意しています。「検定計画の作成」~「振り返り」まで学校個別の情報を入力、蓄積することができ、入力した情報は簡単に出力・共有いただけます。検定に関する一連の流れをサポートするサイトです。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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