団体受検 取組事例(小・中・高 等)
高校
生徒への適正な目標設定と木目細やかな指導が高い成果につながります/高校/神奈川
関東 / 神奈川
[私立] 鶴見大学附属中学校・高等学校
中田 真博 先生
「思いやりの心と豊かな知性で社会に貢献できる女性を育てます」これが本校の教育理念です。生徒には、「社会から必要とされる人」「周囲に流されず自分を保ちながら色々な事にチャレンジできる人」になって欲しいと思います。そのためには、「置かれたところで自分自らが主人公となり、主体的に生きる力」を養成する必要があり、この考えの下、指導方針を組み立てています。
具体的には、生徒一人一人に焦点をあてた木目細やかな指導と、生徒個々の学習到達度の評価を実践しています。「漢検」に関しても生徒の学習目標として、また学習到達度を確認する指標の一つとして、学校全体で取り組んでいます。当面、高校卒業までに生徒全員が最低でも3級以上を取得することを目標にしていますが、数年後には全員を2級に到達させたいと考えています。「社会で必要とされる人材」として、豊富な語彙の知識と活用力を備えること(漢字活用運用能力の獲得)は必須であるからです。
多くの生徒を3級、2級まで到達させるために、本校では以下のことに取り組んできました。
①受検対象者を高校2年生までの全員に拡大
②アドバイスシートの作成と活用
③毎受検ごとに受検結果を分析・考察、次回検定への指導に反映(例えば、事前模試と本番試験の得点を比較してあまり変化がないならば、次回検定ではまず「学習意欲喚起」に注力する、など)
これらの工夫が奏功し、現在、学校全体で3級以上を取得する生徒が大幅に増加しました。特に生徒の潜在能力の発掘効果と相俟って最終到達目標級である2級の合格者が飛躍的に増加しています。生徒は、適正な目標とそこに到達するためのヒントが与えられれば、自ずと努力します。今後は、現在の指導・学習環境を如何に向上させ、整えてあげられるかがテーマになると考えています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。