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団体受検 取組事例(小・中・高 等)

高校

学校改革の一環として漢検の全員受検を実施しています/高校/東京

教務主任 山口 哲也 先生

関東 / 東京

[公立] 東京都立八潮高等学校

教務主任 山口 哲也 先生

「品格と学びの八潮」実現を目指して

 本校は、創立90年以上の長い歴史と伝統を持ちながらも、平成21年度までの2年間は定員割れ入試に苦しんでいました。そこで、平成22年度を新生八潮高校の初年度と位置づけ、「進学校型カリキュラムへの改善」「明確な学校経営計画」「生徒の取り組み強化」「各関係者との連携強化」の4つを柱とした改革を行ってきました。目指す学校像として「品格と学びの八潮」をテーマに、「生徒の進路希望を100%実現する学校」「社会人としてのマナーとルールを身につけられる学校」「地域社会にとってなくてはならない存在感のある学校」の3つを掲げました。特に、進路希望の100%実現を最重要課題と位置づけ、大学特進クラス「アドバンスシステム」を設置するなど、様々な改革に着手しています。
 その一環として、「学校経営計画」の「重点目標と方策」の中に、「漢字検定、英語検定、ワープロ検定などを年2回以上行い生徒の成就感を高める」と明記しています。漢検については、平成22年度は第1回と第3回の年2回、1年生全員で受検を行いました。平成23年度は対象範囲を拡大し、1~2年生全員で受検をしています。
 これらの一連の改革の甲斐もあってか、平成22年度の入試倍率は1.28倍まで回復しました。また、平成23年度も入学偏差値が2ポイントほど向上し、入学してくる生徒の学力もレベルアップしていると実感しています。

取組方法

 本校では各種検定に取り組んでいますが、全員に受検を義務付けているのは漢検だけです。漢字力や語彙力は、全ての教科の学習に共通して必要な能力と判断したからです。また、全日制の普通科に通っている生徒にとって資格試験に挑戦する機会は少なく、大学入試や就職活動の際、資格欄に何も書けない場合が多くあります。漢検は普通科の生徒にとっても、身近で取り組みやすい検定であると考えたのです。
 全員受検の目標として、3級合格を目安として示しています。しかし、年2回以上の受検チャンスがありますので、まずは無理せず合格できる級から挑戦することを推奨しています。目標級である3級以上に合格した生徒については、終業式等の全校集会の際に、校長が全員の名前を読み上げます。そして、各級の代表者を登壇させ、表彰状を手渡します。そのような様子を見て、生徒たちは、切磋琢磨しながら学ぶ楽しさを実感しつつあるようです。互いの結果を冷やかしあいながらも、楽しそうに頑張っています。
 漢検本番の1ヶ月前頃からは、土曜講座において漢検対策講座を開講しています。希望者制の講座ですが、漢字や国語が苦手な生徒に対しては強く参加を誘っています。10名ほどの生徒がホワイトボードに一斉に向かい、教員が口頭で出題する漢字を書き取らせるなどの指導も行いました。隣の生徒同士が競い合い、盛り上がりを見せました。また、職員室前の自学自習コーナーにも、漢検対応の各種プリントを作成して設置しておき、自由に取り組ませるなどもしています。

漢検と連動した漢字指導

校内漢字力コンテストの問題例
pdf参照:校内漢字力
コンテストの問題例
 漢検と有機的に連動させている取り組みとして、毎年1月に、校内の漢字力・計算力コンテストを開催しています(プリント参照)。漢字と計算それぞれ50問ずつを、各25分(計50分)で取り組ませます。全学年統一問題で、漢字問題は漢検4~3級レベルを中心に出題しています。「テスト」ではなく「コンテスト」とすることで、ゲーム性を持たせて生徒の参加感を引き出しています。個人賞に加えて、平均点によるクラス別対抗戦も行い、図書カードなどの賞品を準備して、全校朝礼で表彰式も行います。

漢検実施の様々な効果

 漢検は全員が受検しますので、初めて取った資格が漢検という生徒が多数居ます。一度合格を味わうと、生徒たちにも意欲が出てくるようで、次々と他の資格に挑戦する生徒も現れはじめました。中には、ビジネスマナー検定の取得講座に通っている生徒も居ます。また、学力的にはそれほど高くなかった生徒が、漢検を始めとする資格取得に努力し、見事一流企業の内定を勝ち取ったということもありました。資格取得に向けて努力する姿勢が高く評価されたものと思います。漢検の全員受検は、様々な面でよい効果を発揮しています。


学校紹介

校長:大室 文之 生徒数:640名

校舎外観 本校は平成23年、創立93年を迎えました。大正7年から続く伝統と歴史があり、現在は「品格と学びの八潮」を目指しています。例えば、全国大会に出場経験を持つ弓道部、また初代NHK合唱コンクール優勝の合唱部。現在もその伝統を引き継いでいます。生徒の進路希望100%実現を最重要課題とし、大学進学を目指す生徒を対象とした大学進学特進クラス「アドバンスシステム」を設け、通常授業に加えて放課後講習や土曜講習(塾講師等による講習含む)を行うなど、大学進学希望実現を図ります。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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