団体受検 取組事例(小・中・高 等)
高校
社会の変化に対応し、新時代に活躍できる生徒を育てる/高校/三重
中部 / 三重
[公立] 三重県立名張高等学校
本田 瞳 先生
■社会の変化に対応し、新時代に活躍できる生徒を育てるために
本校は全日制の総合学科と定時制の普通科を設置する、地域に根差した歴史と伝統のある学校です。「自律・協調・創造」の校訓のもと、社会の変化に対応して「新時代の社会」で活躍できる生徒の育成に努めています。このような生徒を育成するためには、社会の変化に対応するうえで必要な基礎学力や社会に出てから自分を信じられるように自己肯定感をもつことが大切です。
■「基礎学力を定着させるため」「自信をつけるため」の漢字検定
漢字検定は「社会人として最低限必要な基礎学力を定着させるため」「生徒が自信をつけるため」の取り組みとして実施しています。また漢字検定の学習を通して体験する「自らを律して目標に向かって計画を立て、学習し、受検する」という経験は校訓にも合致しています。
本校では受検希望者を対象に第1回、第2回漢字検定を実施、第3回検定では1年生全員が漢字検定3級以上の合格を目標に受検します。本校では1年生までは共通のカリキュラムで指導し、2年生以降希望進路に応じて系列・専攻に分かれます。先述の「基礎学力」が定着している指標として、中学校卒業レベルである3級程度の漢字・語彙力は必須だと考えており、共通カリキュラム学年で3級の合格を目指しているのです。
■漢字検定の指導・学習方法について
全学年を対象に年間を通して週に1~2回程度、国語の授業冒頭10分程度を活用し、小テストを行っています。基礎を確実に定着させることを大切にしているため、年度当初の小テストは小学校6年生修了程度の漢字検定5級の問題から出題します。また希望者を対象に夏季・冬季の検定前に1週間程度の漢字検定対策講座を開講しています。この講座では過去問題だけでなく、出題頻度の高い問題や正答率が低い問題を数多く扱うことで、生徒が本番の検定で得点できるように指導しています。
■漢字検定の受検を通して「基礎学力を身につけた生徒」「自信をつけた生徒」が増加
漢字検定の受検を通して「基礎学力を身につけた生徒」「自信をつけた生徒」が増えました。漢字・語彙力が身についたことで、国語だけでなく他教科の成績もあがった生徒が数多くいます。また漢字検定に合格したことで自信をつけ、自主的に次の級に向けて継続的に受検し、他教科の学習にも積極的に取り組んでいる生徒もいます。
実際に希望者受検の回の志願者が年々増加しており、生徒の学習への積極的な姿勢は教員間でも話題に上ります。今後も引き続き教育目標の達成に向けて漢字検定の合格率を高めることができるように教員間でノウハウを連携し、取り組みを進めていきます。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。