よくある質問
解答のしかたについて
- Q1 検定で、漢字を書くときに気をつけることはありますか?/字が下手なのですが、字の美しさは合否に影響しますか?
- 漢字は、楷書で丁寧に、解答欄内に大きくはっきりと書いてください。特に、次に示す点に注意してください。
①画数を正しく書く
②字の骨組みを正しく書く
③突き出るところ、突き出ないところを正しく書く
④字の組み立てを正しく書く
⑤一画ずつ丁寧に書く
⑥よく似た別の字(または字の一部分)と区別がつくように書く
なお、字の美しさをはかる検定ではありません。したがって、そのような基準によって正解・不正解が決まることはありません。しかしながら、くずした字や乱雑な字は採点の対象になりませんので、ご注意ください。「答えを漢字で書く際の注意点」(152KB)
- Q2 検定で、ひらがなを書くときに気をつけることはありますか?
- ひらがなも、漢字を書くときと同じく、楷書で丁寧に書いてください。特に、次に示す点に注意してください。
①バランスがくずれると区別がつきにくくなる字は、区別がつくように丁寧に書く
例)い/り か/や く/し て/へ ゆ/わ い/こ
②拗音(ようおん)「ゃ」「ゅ」「ょ」や促音「っ」は小さく右に寄せて書く
③濁点「゛」や半濁点「゜」をはっきり書く「答えをひらがなで書く際の注意点」(148KB)
- Q3 漢字のとめ、はね、はらいなどは、どこまで気をつけないといけないのでしょうか?
- 漢検では、その文字特有の骨組み(字体)が読み取れ、誰が見てもその字であると判断できれば、漢字の細部のとめ、はね、はらいなどの書き方によって不正解とすることはありません。このような考え方は、内閣告示「常用漢字表」(平成22年)の「(付)字体についての解説」や文化審議会国語分科会報告「常用漢字表の字体・字形に関する指針」などの公的資料に示されており、漢検もこの考え方に沿って採点をしています。
しかしながら、どのような書き方をしてもよいということではありません。別の字、あるいは別の字の一部分のように見えたり、骨組みが読み取れないほど字が崩れたりしている場合は、不正解となることがあります。
事前の学習の際に迷われる場合は、教科書体(小学校の教科書で使われる、手書き文字に近い形の書体)をお手本にされることをおすすめいたします。
「とめ、はね、はらいについて」(244KB)
- Q4 同じ漢字ですが、「」と「」など、形が異なっていることがあります。検定ではどちらで答えればよいですか?
- 検定ではどちらの書き方でも正解になります。「」は「教科書体」という書体で、小学校の教科書で使われる、手書き文字に近い形の書体です。一方、「」は「明朝体」という書体で、新聞や本などの印刷物でよく使われる書体です。この2つの形の違いは、手書き文字と印刷文字のそれぞれの習慣の違いによるもので、内閣告示「常用漢字表」(平成22年)の「(付)字体についての解説」では、字体としては同じ(どちらで書いてもよい)とされています。
「教科書体」は、手書きをする際のお手本になるよう作られた書体ですので、迷われる場合は、教科書体を参考にすることをおすすめします。なお、「日本漢字能力検定 級別漢字表」で2~10級のすべての配当漢字について教科書体をご確認いただけます。
「日本漢字能力検定 級別漢字表」はこちら(1.54MB)
- Q5 1・準1級に関してです。手元にある漢和辞典と漢検の過去問題集では同じ漢字でも字体が異なります。検定ではどのように答えればよいですか?
- 1・準1級では、字種・字体について、「1級および準1級の解答は、『漢検要覧 1/準1級対応』(当協会発行書籍)に示す「標準字体」「許容字体」「旧字体一覧表」による。」と採点基準を定めております。これらに該当するものは、そのいずれで解答されても正解となります。
なお、多くの漢字において異なる字体が存在します。お持ちの辞典に掲載されている字体が、検定において必ずしも正解になるとは限りません。1・準1級を受検される場合には、『漢検要覧 1/準1級対応』にて、正解となる字体を一字一字ご確認ください。
漢検採点基準はこちら - Q6 2~10級の検定で解答するときに、表外漢字・表外読み(「常用漢字表」に示されていない漢字・読み)、旧字体、歴史的仮名遣いを用いてもよいですか?
- 2~10級については、①表外漢字・表外読み(「常用漢字表」に示されていない漢字・読み) ②旧字体 ③歴史的仮名遣いを用いることはできません。それらで解答した場合には不正解となりますのでご注意ください。
- ①の例)手をあげてコウサテンをわたる。○交差点/×交叉点(「叉」が表外漢字)
紙くずをごみ箱にスてる。○捨/×棄(「棄」の訓読み「す(てる)」は表外読み) - ②の例)信号がテンメツしている。○点滅/×點滅(「點」が旧字体)
- ③の例)池にうっすらと氷がはる。○こおり/×こほり(「こほり」は歴史的仮名遣い)
- ①の例)手をあげてコウサテンをわたる。○交差点/×交叉点(「叉」が表外漢字)
- Q7 子供が8級・9級・10級を受検します。検定で答えを書くときに気をつけることはありますか?
- 8級・9級・10級は、問題用紙に答えを直接書き込む形式です。〇や□を塗りつぶすようなマークシート形式の問題はありません。 「8~10級問題・答案用紙について」(224KB)
問題によって注意点が異なるため、問題文をしっかり読み、その指示通りに解答してください。特に、読み問題と書取問題では、次に示す点に注意してください。
【読み問題】
① 指定された場所に答えを書く
② 送り仮名など不要な部分は書かない
③ 大きい「や」「ゆ」「よ」「つ」と小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」との区別がつくように書く
④ どの問題に対する答えかわかるように書く「【8~10級】読み問題解答時の注意①~④」(696KB)
【書取問題】
① 答えは指定された場所から、はみ出さないように書く
② どの問題に対する答えかわかるように書く「【8~10級】書取問題解答時の注意①~②」(353KB)
※なお、過去の検定問題を下記よりダウンロードすることが可能です。
問題例はこちら - Q8 部首が辞書や参考書によって異なります。検定ではどの部首で答えればよいですか?
- 漢検では、部首の採点基準を、当協会発行『漢検要覧 2~10級対応』収録の「部首一覧表と部首別の常用漢字」によると定めています。検定で解答する際は当協会の定めている部首でお答えください。
漢検採点基準はこちら - Q9 送り仮名が辞書や参考書によって異なります。検定ではどの送り仮名で答えればよいですか?
- 漢検では、送り仮名の採点基準を、内閣告示「送り仮名の付け方」によると定めています。この中で許容とされている送り仮名は検定でも正解としています。
漢検採点基準はこちら
出典:文化庁ホームページ(https://www.bunka.go.jp/)
- Q10 筆順が二通りある場合、検定ではどちらで答えればよいですか?
- 漢検では、筆順の採点基準を、当協会発行『漢検要覧 2~10級対応』収録の「常用漢字の筆順一覧」によると定めています。検定で解答する際は、当協会の定めている筆順でお答えください。
漢検採点基準はこちら - Q11 標準解答に複数の答えが示されている場合、そのすべてを答えないと正解にならないのですか?
- 標準解答に複数の答えが示されている場合、問題文に「すべて答えよ」などの指定がなければ、そのうちどれか一つが正しく書けていれば正解とします。すべてを書く必要はありません。なお、答えを複数書いた場合、そのなかの一つでも間違っていれば不正解としますので、ご注意ください。
- Q12 採点はどのような基準で行うのですか?
- 漢検では、「どの観点を」「何によって」採点しているかを示した採点基準を設けています。「(1)採点の対象」や「(2)字種・字体」など、全部で8つの項目があります。詳しくは以下をご確認ください。
漢検採点基準はこちら
また、漢字の正誤判断についての漢検における基本的な考え方は以下をご確認ください。
採点の基本的な考え方についてはこちら - Q13 合格基準について教えてください。
- 合格基準をご覧ください。