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大学・企業の漢検取組事例

「協働共生」を実現するための「自立支援」

代表取締役社長 西村 俊輔 様

企業 / 東京

[企業] コニカミノルタウイズユー株式会社

代表取締役社長 西村 俊輔 様

【会社の紹介】

 当社は、コニカミノルタグループの目標である「グローバル社会から支持され必要とされる企業」の実現を果たすべく、障がい者の方々の雇用を通じてその自立を支援する目的で設立し、2013年11月、特例子会社として認定されました。社員は丁寧かつ真面目に、印刷、清掃、園芸、喫茶などの様々な業務にあたっています。社員数は毎年増加し、右肩上がりの成長を遂げています。来年度以降も今年度以上に人員を増やし、新たなことに挑戦していきたいと考えています。

【障がい者の方々を取り巻く現状】

 自分もその一人ですが、障がいを持つ子どもの親は、社会の常識やルールに合わせなければという意識が強すぎるあまり、子どもの言動を止めたり直したりします。そのせいか、障がいを持つ人には自分に自信がない人が多いのではないでしょうか。あるいは、小さいころから周りの大人が先回りしてくれることが多かったためか、受け身な人が多いとも言えるかもしれません。しかし、社会に出るとそうはいきません。自分のしてほしいこと、してほしくないことをしっかりと言葉や文字にして伝える必要があります。役所や銀行、お店など、第三者にきちんと物事を伝えられなければ、自立した社会生活を送ることはできないでしょう。

【私の思い】

 かつて製造業は、自分の仕事がエンドユーザーへ与える影響や、社会への貢献度が分かりやすい時代がありました。それによって自分が社会の役に立っているというやりがいを感じることができたと思います。しかし昨今はオートメーション化が進んだり、一人一人の仕事が細分化されるようになったりと、自分の仕事が誰に・どのような形で役に立っているのかということが見えにくくなってきました。やりがいや社会への貢献を仕事に求めることが昔より難しくなっているのだと思います。
 我々の会社は公器であり社会の学校ですから、一人一人の障がいを受容しつつ、社員が社会的に自立できるようなサポート体制を整える義務があります。それが彼ら・彼女らの後輩たちの道を開くことにもつながるのです。それによって、コニカミノルタグループの経営理念である「社会に対し新しい価値を提供・創造し、その価値を社会と共有して質の高い社会の実現を目指す」ことができると考えています。

【漢検導入の目的と対策】

 当社の社員は、普段から、日報や目標管理シート、御礼状に至るまで基本的に手書きで資料を作成しています。「文章を書く」という行為は自己を発信することでもあり、社内のみならず生活のあらゆる場面で必要になってくるものです。
 それをふまえ、「豊かな語彙を身につけ、コミュニケーション力を養う」という目的のもと、当社でも漢字検定を実施する運びとなりました。
 検定に向けて、各自の自学自習に加え、月1回30分のグループ学習を取り入れています。そのほかにも、各作業部屋に漢検のテキストを用意し、休み時間や業務中の空き時間を使って勉強できるようにしています。

【今後の展望】

 社員には、漢字検定を通じて「業務に必要な漢字の力」を身につけるのではなく、「社会的に自立して生きていくために必要な漢字の力」を身につけてほしいと思っています。成功体験を積み、自己有用感・自己肯定感を醸成することで、現状に満足することなく、さらなる高みを目指してほしいと考えています。成長した分だけゴールをさらに先に設定し、そこへ到達するために最大限の努力をすること、そして、彼らが本当の意味で自立し、心をこめて付加価値を提供しつづけてくれることを願っています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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