「漢字能力検定」奨励による自社の強みをアピール

　当社の主業務は印刷（Press）以前（Pre）の工程の総称「プリプレス」です。お客様のニーズに応える制作業務、または、お客様より頂いたデータを指定に基づき、画像や文字を加工して印刷ないしはコンテンツとして目に見える形にするための熟成場です。

　しかしながら急速なデジタル化への移行に伴い、一時的に文字に関する解釈の違いによるお客様との仕上がりイメージのギャップや品質クレームが増加いたしました。そこで、アナログでもデジタルでも品質を左右するのは「人間の力」という原点に帰り、文字に強い人財育成を図ることでお客様との信頼を強め、より受注活動の支援とすることを会社の方針として決めた次第です。

　正確な文字入力、文字訂正やお得意様の赤入れを読解する能力は品質の要になります。検定級を3級以上（3級・準2級・2級、希望により準1級・1級も含む）に限定し、会社としての推奨と部門長推薦により、選抜された社員に対して社内にて模擬試験を実施し、弾みをつけて本検定に臨んでいます。また、教材、受検費用は会社負担とし、合格者には褒賞金を出すなど全社を挙げての支援体制を整え、「文字のプロフェッショナル」としての人財育成に取り組んでいます。

　2005年から開始したこの制度で現在3級以上（3級・準2級・2級）の合格者は388名に上っております。今後も「漢字能力検定」を継続するとともに、総合的な日本語能力を高めるために「日本語検定」をあわせ、資格取得制度により個人のスキルアップと職場活性化を図り、情報産業としての使命を全うして参りたいと思います。

※掲載内容（所属団体、役職名等）は取材時のものです。