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大学・企業の漢検取組事例

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アイデアや体験を言語化しながら紡いで行き、自分の人生ストーリーを描こう。

代表取締役社長 斎藤 博明 氏

関東 / 東京

[企業] TAC株式会社

代表取締役社長 斎藤 博明 氏

 ビジネスマンにとって重要なのは、数字感覚と論理思考です。特に後者において『言葉の力』はとても重要です。人は深く思考する時、閃いたアイデアを言葉にして紡いでいきます。それらの言葉を逃さないように、私は常時大学ノートを携帯し(寝床でもお手洗いでも)、すぐにその場で書き留めるようにしています。多い日には1日50ページも書くことがあります。重要なことはワープロを使わず、敢えて手で書くことです。手と脳が連動して活動するので、深く意識を働かせることができるのです。
 また、人生を切り開くには『ストーリー展開力』が重要です。私は中学生の頃、漫画家を志し、ある漫画界の巨匠に弟子入りを志願したことがあります。その時「漫画家にはデッサン力も大切だが『ストーリー展開力』が最も重要。まずは本をたくさん読みなさい。」と諭されました。そこで私は高校の図書館の本を片っ端から読破したのです。そして自分を主人公に据えた、人生の成功体験ストーリーを描き、シミュレーションすることを実践しました。
 もうひとつ、『体験から学ぶ』ということが大切です。私は大学3年の時、インドのデカン高原で見たカースト制度の現実に強烈な印象を受けました。そして職業選択の自由がある日本の恵まれた環境に深く感謝し、この体験を「デカンの誓い」と名付け終生忘れないようにしています。このように体験したことは、自分にとってどのような意味があったのか、常に言語化して意味付けできてこそ、はじめて今後の人生で活きる糧となるのです。
 若いうちに何かに『ハマる』体験を是非してください。物事に本気で取り組んだ時、人は自分の才能にはじめて気付くことが多いのです。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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