1999年の
「今年の漢字®」

※応募者の記述をそのままご紹介します。

1999年「今年の漢字®」に「末」を選んだ理由

• 世紀末のせいか、日本の経済状態も、日本人の道徳心、心も、末期状態になっていると思う。世も末ですね…。
  （東京都／39歳／女性）
• 世紀末ということで、この一字を選ぶ方が多いと思います。ムシャクシャしていたからと言っては無差別殺人を犯したり、治安を守るはずの警官が不祥事を起こしたり、もう、この世も末としか思えません。2000年は、明るい未来の「未」になりますように。
  （福岡県／46歳／男性）
• 世は世紀末。奇怪な事件も多く経済も政治も不安材料多し。まったく世も末だ！！来年こそは末広がりを願いたい。
  （北海道／40歳／女性）
• 何かにつけて、世紀末現象と表現されることが多かったように思う。むごい事件や芸能人の長引いた口ゲンカ、臨界事故、新幹線のコンクリート落下、変な宗教の出現など、新聞・テレビで報道されるたび、人の心が加速度的にすさんできているように思われた。世紀末だから何が起こっても不思議でないと一般に軽く受けとめる向きもあり、今年の風潮だったと思います。
  （岡山県／43歳／女性）
• 世紀末の末。それからニュースや新聞を見ているとひどい話が多くて、世も末だなぁと思ってしまいます。本当に日本の行く末が思いやられます。
  （愛媛県／27歳／女性）
• 世紀末で、世も末のことばかり起きた年。警察の不祥事、ミイラの人間は生きているという怪しげな会、腎臓売って金返せという一部上場の会社、親同士のけんかから相手の2歳児を殺す母、保険金を掛けてわが子を殺す母、世は末。
  （東京都／62歳／男性）
• 世紀末の末と、親が子を殺したり無差別殺人が起き、「世も末だ」と思える悲しい事が多かったことと、景気が底を打ったという希望的観測のもとに、これからは「末広がり」に世の中が明るくなれば、という思いを込めて選びました。
  （大阪府／31歳／女性）
• 臨界事故や新幹線のトンネルコンクリート落下など、老朽化や安全神話がくずれるのに合わせ、世紀末の末を結び付けました。
  （京都府／50歳／女性）
• 折りしも世紀末、本当に世も末だ…と嘆くような出来事も多く、行く末に対する不安、心配は公私とも後を絶たない…ということで。
  （滋賀県／32歳／女性）
• ダイオキシン、放射能汚染、リストラ、警察不祥事、銃乱射と今年も世間を騒がしている事件が多い。人道地に落ち、末期症状を呈して、世紀末にふさわしいと思う。
  （東京都／61歳／男性）
• 世紀末。官僚、警察の汚職で世も末だ。でも嘆くことなかれ。不況もそろそろ末だとか。ほら、末という字をよく見てごらん。だんだん下の線が延びて上の線に縮み、ほら未になった！　ことの終わりは始まりのしるし。未だ来ない未来に希望をもって、さぁ、新しい世界にはばたこう。
  （京都府／16歳／女性）
• 今年は1999年という、90年代および西暦の千の位が1である最後の年であること。また、とにかく、あらゆる場所で「世紀末」という言葉を耳にし、7月にはノストラダムスが予言したとされる「恐怖の大王」降臨が大きく騒がれた年でもあった。また、広末涼子さんが早大に入学し話題になった。
  （愛知県／21歳／男性）
• 神奈川県警等の警察官の犯罪、ライフスペース、法の華、幼児や老人の虐待、日栄、若者のファッションなど、すべてが世紀末。
  （富山県／47歳／男性）
• 世紀末、世も末など事件が多い中で、2000年という未来がくるその喜びにかけて。
  （広島県／37歳／女性）
• 超リストラの失業率アップで末端庶民は青色吐息。東海村、神奈川県警…正に世も末。末世の相。年の終わりに至って法の華。こうして日本は文字通り、世紀末。末恐ろしき底なし沼へ…。
  （埼玉県／25歳／男性）
• 世紀末だし、不景気で世も末だし、お先真っ暗ということで…。活躍した人も末っ子が多いという話ですし…。ノストラダムスもはずれて、本当に1999年末までどうなることやら。
  （青森県／51歳／男性）
• 世紀末を強く感じる。今年は1900年代の末である。環境破壊（ゴミの不法投棄や乱開発など）や人心の荒廃（警察の不祥事や子供の学級崩壊や先の見えない世相等）から世も末という感じがする。
  （島根県／54歳／女性）
• 世紀末という意味と、世も末で落ちるところまで落ちたので、あとは上がっていくしかないという理由から。
  （和歌山県／36歳／男性）

2位「乱」を選んだ理由

政治、経済、警察、そして人の心まで、すべてが乱れた年。

• 警察の不祥事、ライフスペース、法の華、2000年問題などの様々な事件が起こっている。ひとつの事件がクローズアップされるのではなくて、大きな事件がたくさん起こっているから。
  （兵庫県／25歳／女性）
• 1年がもうすぐ終わりに近づいてきたが、一番心に残ったのがこの漢字だった。最初だけだった連立政権、数々の問題を隠していた神奈川県警、就職率の低さ、こんな世の中の乱れは許せない。ぜひとも2000年という区切りの年には、いい世の中をつくってほしい。
  （栃木県／15歳／男性）
• 東海村の臨界事故、神奈川県警の不祥事、皆、職員の「いい加減」な態度や「無責任さ」からくるもので、本当に世の中、乱れてるよなぁ、と思いましたので。人心と世の中の乱れです。
  （秋田県／29歳／女性）
• 人の心がしっかりしていないため、あってはならない事件が多すぎた。
  （大阪府／51歳／男性）
• 今年は混乱の年。乱世。
  （鳥取県／38歳／男性）

3位「核」を選んだ理由

あってはならない東海村の臨界事故、過去の病気と思われていた結核の再流行。

• 臨界事故で有名になってしまった茨城県、とても暮らしやすい良い所だったのに、野菜も出荷できない状態が続きました。忘れられません。
  （茨城県／29歳／女性）
• 日本は唯一の被爆国でありながら、一般市民を巻き込む臨界事故を起こしてしまった。
  （東京都／37歳／男性）
• 慣れって、恐ろしいです。核物質も米か大豆並みになるのです。そして、過去の病気と思われていた結核がまた、はびこり出したようで、2つの核は、人間の気の緩みからでしょうか。
  （熊本県／60歳／女性）
• 東海村の臨界事故で世界中の人たちを震撼(かん)させ、又、西村政務次官の失言などで「核」が妥当かと思われます。
  （山口県／67歳／女性）

4位「崩」を選んだ理由

警察の信用が崩れ、新幹線の安全神話が崩壊。信じていたものが崩れた年。

• 価値観や伝統、信じていた組織や良識なども崩れてきた気がするからです。これからは、新しい良い心も生まれてくることを期待します。
  （東京都／56歳／女性）
• 保険金殺人、警察の不祥事、経済、社会構造、信頼すべきものが崩れた1年だった。
  （神奈川県／38歳／男性）
• 不況、倒産の嵐で崩れていく日本。世界。どうなるのでしょうね。
  （京都府／17歳／女性）
• 世界で大地震が多くあり、建物が崩れ、神奈川県警の不祥事が露見し、信用が崩れた。新幹線のトンネル崩落事故で安全神話も崩れた。不況で終身雇用制も崩れた。
  （埼玉県／30歳／男性）
• 学級崩壊に家庭崩壊。「崩壊」の文字をよく、目にした1年でした。
  （徳島県／54歳／女性）

5位「癒」を選んだ理由

「たれぱんだ」や「ウラＢＴＴＢ」がヒット。心が疲れて「癒」を求めた。

• アロマテラピーや坂本龍一「energy flow」の大ヒット。
  （大阪府／30歳／女性）
• いやな事件、事故が続きました。リストラ自殺、臨界事故、トンネルの落下、政治家の虚言、幼児殺し等々。これを払拭して少しでも心の安らぎを与えてくれた文字が「癒」です。
  （東京都／65歳／男性）
• 癒しグッズが大ヒットした1年。不況の中、消費の形は、単に「モノを買う」ことから、ひとりひとりが、その人にとって本当に「心地よいモノを求める」に移行する気配を感じました。
  （奈良県／28歳／女性）
• 「ウラＢＴＴＢ」も流行し、人間にはやはり、癒しが必要な1年だったと思います。癒し系アイドルの登場もありましたけど…。
  （福岡県／22歳／男性）
• 「たれぱんだ」などの癒しグッズの流行の背景には、長引く不況の中、体以上に心が疲れている人が多いと思いました。現代人は、人と関わるのが面倒だと考えている反面、「寂しい」と感じている人が多いのではないかと思います。
  （愛知県／32歳／女性）

6位「震」を選んだ理由

ノストラダムスの予言に震え、台湾、トルコの大地震に世界が震えた。

• 世界のあちこちで地震の多発した年でした。世紀末に世界も震え、山も川も震えて大きな災害をもたらしました。
  （岡山県／67歳／男性）
• 今年は、台湾やトルコなど世界各地で地震が起こったから。来年は、震えるような感動的な事がある年になるといいです。
  （新潟県／15歳／男性）
• 1999年7の月、ノストラダムスの大予言に震えました。大地震が多く、他人事とは思えず、ブルブル震えながら、生活しています。地球全体が揺れ動いた震えの止まらない1年だったと思います。
  （神奈川県／34歳／女性）
• 世界各地で大地震、自分も南西沖地震を経験しているので、いつ地震が来るか分からないと震えました。
  （北海道／31歳／男性）
• 人々の心を震撼させる事件が多かった。そこで、震撼の中の一字を選んだ。
  （東京都／40歳／男性）

7位「臨」を選んだ理由

初めて耳にした「臨界」という言葉。そして、21世紀に臨む年。

• 今年最大の事故は、臨界事故でした。そして、来年は、2000年。21世紀に臨む意味を込めて。
  （富山県／75歳／男性）
• 東海村の放射線漏れ、初めて耳にする「臨界」という言葉。国のずさんな監査、責任の重大さ、補償問題等を考え、一生、忘れることのない一文字になりました。
  （茨城県／47歳／男性）
• 9月の臨界事故は、重大かつ、衝撃的でした。「臨界」とは、そもそも「さかいめ」のこと。2000年代との境目であり、21世紀との境に臨んだ年として、象徴的な文字にふさわしいと思いました。
  （東京都／42歳／女性）
• 臨界事故。地域振興券の発行などで景気回復に臨む年。そして、2000年に臨む年。
  （石川県／18歳／女性）

8位「失」を選んだ理由

失業者が多く、政治にも失望。失敗や過失の多い一年。

• 不景気の中、失業率が戦後最高を更新中。地震でたくさんの人々が人命、家屋を失いました。今年は、この文字をよく見た気がします。
  （京都府／41歳／男性）
• 失業率5％。自自公連立に失望。
  （宮城県／36歳／男性）
• 不景気で意気消失。低金利で預金の流失。失業者が増大。ロケット発射に失敗。警察や先生の失態。やはり、暗い世相ばかりが思い浮かびます。
  （大阪府／55歳／女性）
• 「心を失う」事件が多発。無差別殺人、自殺など。
  （佐賀県／26歳／女性）
• 今年は、人の失敗や過失がいっぱいあった年だったけど、この失敗を深く反省して2000年につなげていきたい。「失敗は成功のもと」です。
  （静岡県／17歳／女性）

9位「災」を選んだ理由

「天災」もあれば、「人災」も…災いが相次いだ。

• 昔は、「天災は忘れた頃にやってくる」と言われたが、今年は、忘れないうちにやってくる。トルコ地震、台湾地震と天災が続き、新幹線のトンネル落下事故、東海村の臨界事故など、人災も次々発生している。
  （兵庫県／64歳／男性）
• 今年は、ハイジャック事件、大地震と色々な災いがあったことから、この字を選びました。
  （大阪府／18歳／女性）
• 自然災害は、もちろんトルコと台湾の地震、日本では台風による異常潮位で死者が出ました。人災は、東海村の臨界事故、トンネルのコンクリート落下。本当に災害が多い年でした。
  （岐阜県／39歳／女性）
• 新幹線の人災、洪水、人災、津波天災、地球温暖化のための災難。
  （香川県／51歳／男性）

10位「落」を選んだ理由

トンネルのコンクリートやロケットも落ちたが、人のモラルも落ちた。

• 新幹線のトンネルでコンクリート内壁崩壊。コンクリートも落ち、ＪＲの信用も落ちたから。
  （兵庫県／17歳／男性）
• 景気も給料も落ちる一方だから。
  （三重県／45歳／女性）
• 気象衛星をつんだＨ2ロケットも、自衛隊機も、トンネルのコンクリートも、いっぱい落ちた年だったから。人のモラルは落ちないで欲しかった。
  （鳥取県／42歳／女性）
• 警察も先生も品格が落ちて、今年は、それが大変目立った。
  （埼玉県／50歳／男性）
• 犯罪を取り締まるべき警察の相次ぐ事件により、国民の信頼が落ちた。
  （奈良県／68歳／男性）

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