「和洋折衷」「折衷案」などで使われる「衷」は、「衣」と「中」からつくられた文字で、衣で包んだその中のことをあらわす字なんだ。そこから、心の中、つまり「まごころ」という意味ができ、さらに発展して、極端ではない、ほどよい程度という意味が生まれたんだね。「折衷」というのは、二つ、あるいはいくつかある中からどれかに偏ることなく、それぞれのいいところをとって、折り合いのいい一つにまとめるということだよ。