「多岐亡羊」とは、方針が多すぎて選択に迷うときのたとえに使われる四字熟語だ。ある日、羊が一匹逃げ出して、みなで追いかけたが分かれ道が多くて結局取り逃がしてしまった、という故事からできた言葉だよ。 広々と限りがなく目当てのつかないさまをあらわす「茫洋」と書き誤ったり、道に迷って茫然と立ち尽くす様子を表す言葉だと間違えられることもあるが、「多岐亡羊」は、ただ決断できずに迷うのではなく、「道(選択肢)が多すぎて」というところがポイントだよ。