同じようにすぐれた二つの人やものが並び立つことを「ソウヘキをなす」と言うが、能力の高さを二つの壁にたとえて、「双壁」と書くのが正しいように見えるよね。でも、正しくは「璧」と書き、一番下は「土」ではなく「玉」なんだ。「璧」は祭祀に使われる美しい玉のことで、そのくらいすぐれたもの、立派なものを指すときに使われる字なんだ。なので、「双璧をなす極悪人」など、悪いイメージに対しては使わないんだよ。