丁重と丁寧に使われている「丁」の字は、もともとは直角に釘を当てたさまからできた字で、十じっ干かんの4番目「ひのと」や壮年の男性、書物の単位などを表すのに使われ、「礼儀正しい」という意味はないんだ。 「丁重」は本来は「鄭重」と書き、「鄭」には重ねる、ていねい、の意味があるよ。また、「丁寧」はもともとは念入りに頼むことを意味したので、「口」をつけた「叮嚀」の字で書いたそうだ。でも、今は「鄭」も「叮」も書きかえ字である「丁」で書くようになったんだよ。