あどけなさをあらわす「頑是ない」
「頑是ない」と書いて「がんぜない」と読むぞ。あまり最近では聞かない言い回しかな?
「頑是」とは是非の区別、分別のことで、頑是がないということは、物の道理がよくわからない、聞き分けがないこと、つまりあどけない、無邪気なことをあらわしているんだ。「頑是ない子どもでもわかる」「頑是ない笑顔」などと使うぞ。
「頑」という字は「頑かたくな」「頑固」「頑強」という使い方でよく目にするから、なんだか堅苦しそうな印象を持ってしまうが、「頑是ない」はそんなイメージとは反対の意味なんだよ。