「踊よう」も「躍やく」も、どちらも上へ飛び上がることをあらわす字で、そこから「おどる」という意味になったんだが、「踊」は踏んばった反動で飛び上がる、「躍」は鳥が尾羽を掲げ、高く飛び上がるという成り立ちの違いがあるんだ。 そこで、「踊」は音楽にのって体を動かすこと、さらには「うわさ話に踊らされる」など自分の意図ではなく動かされるという意味に使われ、「躍」は「トップに躍り出る」「期待に胸が躍る」など、勢いがいいこと、心が高ぶることにも使われるようになったんだよ。