思いやりがあるという意味の「優しい」ではなく、難しいの反対、簡単というときに使うのが「易しい」だ。「易」はそもそも「(トカゲ)」と「(いろどり)」からできていて、トカゲの色が変わりやすいことをあらわす字なんだ。そこから、別のものと取り替えるという意味が生まれ(貿易、交易)、たやすく交換できる、つまり「やさしい」(簡単)という意味に変化していったんだよ。もしトカゲの色が変わらなかったら、どんな漢字が「やさしい」を意味するようになったんだろうね。