検・険・験 ―― 共通のつくりが意味するもの
「検」「険」「験」に共通する「」は、もともとは僉と書き、亼(集める)と、口が二つ、人が二つを合わせた字で、人や物を寄せ集めてまとめることをあらわす字なんだ。
阝(阜・おか)と合わせた「険」は、切り立った山の頂上が並んでいる状態から、けわしい、危険をあらわすんだね。
木と合わせた「検」は、木簡もっかんを集めてまとめ、封ふうをすることから、枠わくを外れないように取り締しまる、調べるという意味ができたんだ。
馬と合わせた「験」は、馬のよしあしを乗り比べてためしたことから、ためすという意味になったんだよ。