学校法人、各種教育機関の指導者様へ
団体受検 取組事例
大学・短期大学・専門学校
公務員試験突破の土台となる文章読解・作成力の育成
関東 / 神奈川
学校法人 立志舎 横浜公務員&IT会計専門学校
公務員上級・中級/公務員初級コース
教務責任者 富永 大策 様
教務部 古川 俊朗 様
学校紹介
学校法人立志舎は、オリジナルの学習法である「ゼミ学習」を学校の特長とし、就職・公務員・情報処理・経理の資格取得に強い学校として多くの卒業生を社会に輩出しています。 本学の「ゼミ学習」では、①教員が授業にて知識・ノウハウを教えます。②学生は理解できなかったところや疑問点をその場で解消し合います。このように、その授業で学ぶべきことを持ち帰って後で取り組むのではなく、授業内で定着させることが、より高い学習効果に繋がっていると感じています。
「面接力」を支える文章読解・作成のトレーニング
本学の公務員コースは、公務員試験の突破が目標です。公務員試験では、筆記試験と作文、そして面接が課せられており、特に重視すべきは「面接力」です。面接では、その場で相手の質問の意図を理解し、その上で自分の考えていることを分かりやすく表現すること、つまり理解力・表現力が求められます。「面接力」を育むためには、面接試験直前の対策だけではなく、在校中に学生の理解力・表現力を育むための取り組みが必要となります。 我々は、対面による面接対策の前に、学生の文章力を育む機会を設けています。時間をかけて相手の意図を読み解き、自分の考えを練り上げて表現する文章読解・作成のトレーニングは、学生の理解力・表現力の向上、ひいては「面接力」の向上に繋がると考えています。長年指導に携わってきた実感としても、誰が見ても分かりやすい文章が書ける学生は、面接でもうまくコミュニケーションが取れているように思います。
公務員試験対策としての文章検の活用
本コースでは、1年生の1月頃から文章指導を始めています。この取り組みのひとつとして『基礎から学べる! 文章力ステップ(以下、『文章力ステップ』)』と「文章読解・作成能力検定(以下、「文章検」)」の3級を活用しています。 まずは1年生の2月に受検する文章検に向け、『文章力ステップ』を使って学習を始めます。そこでは、文章を書くための基礎として、論理的な文章の構造を学び、読解力や基本的な文章の書き方を身につけます。また、学習のゴールに検定を設定することで、合否が明確に出る”検定試験”を意識した学習の経験をさせます。これにより、学生の意識の中に公務員試験が現実味を帯び始め、自然と今までの授業とは違う”試験対策”としての授業が始まるという環境作りに繋がっています。 そして、文章検の受検が終わると同時に、実践的な作文対策の授業が始まります。公務員試験の作文問題では、与えられたテーマに対し、時間内に600~1200字程度で自分の意見を述べることが求められます。そのため、作文対策では200字程度の作文から始め、テーマを変えながらどんどん文字数を増やし、実践を積んでいきます。すでに基本的な文章の書き方は身につけているため、この時にはテーマに対する意見の掘り下げ方など、内容の質を高めるための指導・添削がメインになります。 このように段階を踏んで作文対策を行うことで、公務員試験対策としての効果も上がっているように思います。
中高生の皆さんへ
公務員試験の合格や資格取得に限らず、社会ではコミュニケーション能力が必ず求められます。皆さんには、部活動やアルバイト等を通して、様々なコミュニケーションの場を経験してきて欲しいと思います。 文章読解・作成のトレーニング等を行うことでコミュニケーション能力を高めることは可能ですが、実際の経験をする以上の学びはありません。本校の卒業生でも、学生時代に部活動やアルバイト等の経験がある学生の面接力は特に高かったように思います。ぜひ、勉強だけでなく、様々な経験を積みながら将来の選択をしてほしいと思っています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。